2020/05/01

2020年5月1日(金)14:00時ごろの動き

2020年5月1日(金)14:00時ごろの動き


日本は連休突入で多数はすでに長期の連休入り。本邦は緊急事態宣言下にあり在宅勤務が長期間続く人も多い。連休中も行楽に行けない状態の中で、ゲームやFX取引に専念する人も多いことでしょう。そういう意味では為替相場の動きは興味深い。

為替相場は昨日の逆で、リスク敏感通貨で昨日上昇したAUD+NZD+CADの弱さが目立ち、EURは健闘し、JPYは小幅上昇している。

シンガポール在住のジム・ロジャーズ氏は、日本の財政赤字の膨張に財政が破綻し子孫に禍根を残すとし、大金持ちは日本から海外に移住している実情を紹介。長期的な円安のなるような雰囲気を醸し出しているが、財政赤字の膨張は世界各国、いずれも変わらず。思い通りにならないのが為替相場。

原油価格(WTI)は一時20ドル台を回復し強さが目立っている。日経平均価格は連休を前にしてポジション調整なのか売り圧力が強く500円近くの下げとなっている。米10年債利回りは0.617%と小幅低下。肝心のアジア市場の為替相場は昨日と様変わりで、ドル全面高でJPYはクロスで上昇中。

終末金曜日の海外市場はメーデーで欧州市場は多くが休場となっており、米国市場の出方待ち。英PMI、米PMI、ISM製造業景況指数が相場の変動材料になりやすい。

USDJPYは、昨日NY市場で付けた107.50が大きなポイントとなり、大枠107.00~40のレンジで動きは鈍いが、予想外に底堅い。市場参加者は円高を期待して、円ロングポジションを作りながら、昨日は株高と弱い米経済指標の中でも円安が加速し、中期的には大枠106.50~107.50のレンジの振り出に逆戻り。ただし、円高期待感は変わらず。

EURUSDは、昨日NY市場の1.0973を抜けきれず、その後のNY市場を含め、今日のアジア市場は1.0935~95のレンジで高止まり。

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JPY 東京都区部消費者物価指数=前年比0.2%(予想0.1% 前回0.4%) 、コア前年比-0.1%(予想0.1% 前回0.4%)、コアコア前年比0.2%(予想0.5% 前回0.7%)→ コアがマイナスとなったのは2017年4月以来。

JPY 4月 製造業PMI・確報値=41.9 (予想43.7 前回43.7)

AUD 第1四半期 生産者物価指数=前期比0.2%(予想 前回0.3%)、前年比1.3%(予想 前回1.4%)

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日銀金融政策決定会合議事要旨(3月)は、上場投資信託(ETF)の購入額倍増や企業の資金繰り支援などを決めた。会合では複数の委員から「感染の影響が生じる前から景気は弱めで、感染収束後に経済が力強く回復するかは不透明」など景気の先行きに慎重な意見が出た。「感染拡大が収束すれば、抑制されていた需要や経済対策の効果が見込まれる」との見方が多かった一方、「不確実性が大きいため、影響は一時的ではなく甚大になる可能性がある」との声もあった。(日経新聞)

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