2020/05/23

直近のIMMデータから

直近のIMMデータから

集計日が5月19日(火)のCFTCのIMM通貨先物のポジションから、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨ペアの変化を見てみましょう。先週末5月15日(金)とは3日間のずれはありますが、全体の傾向を読み取ることができます。

7通貨の合計ではネットポジションは、前週の+15,488の買い越しから→-710の売り越しへと変化し、3月17日から続いた通貨のロングは10週間ぶりに売り越しに転じ、ドルに対して強気なポジションへと変化しています。

ネットポジションの変化を通貨別にみると、円とユーロ、スイスは買い越しで強気状態、ポンド、カナダドル、豪ドル、NZドルは売り越しで弱気状態と変化は見られず。

一方、前週と今週一週間の変化だけを見ると、円、ユーロ、ポンド、カナダドル、豪ドルが売り越しとなり、スイスが買い越し、そして、NZドルが11コントラクトと微増し買い越しに転じているのが特徴と言えそうです。

さて、個別にみてみましょう

円のネットポジションはロングで変わらず、先週の+27,937→+27,470と-467ロングが若干減少していますが大きな変化は見られせん。3月10日にネットポジションがショートからロングに変化し11週間経ちますが、この間の平均ポジションも24,478のロングにとどまり、今週も消極的な円ロングと言えそうです。

ユーロのネットポジションはロングNO.1で変わらず、先週の+78,140→+72,562と5,578ロングが減少しています。3月17日にネットポジションがショートからロングへ変化して10週間経ちますが、この間の平均は+72,817のロングで大きな変化は見られず、ユーロの先安を意識した動きが継続しています。

ポンドのネットポジションはショートで変わらず、先週の-13,688→-18,989とショートが5,301拡大しています。4月21日にネットポジションがロングからショートに変化して5週経ちますが、前週比の変化だけに限定して見ると3月10日から11週間続けて前週比でショートが拡大しており、ポンド先安感が強いことがわかります。

カナダドルのネットポジションはショートで変わらず、先週の-32,246→-35,056と2,810ショートが拡大しています。3月10日にネットポジションがロングからショートに変化して11週経ちますが、この間10週で前週比は小幅ながらショートが拡大しており、カナダドルの先安を意識したポジションが続く半面、最近のUSDCAD相場を見るとレンジ相場が続いており、どうもギャップを感じます。

豪ドルのネットポジションはショートで変わらず、先週の-35,425→-35,558と4,133ショートが拡大していますが、AUDUSD相場を見ると直近は高値圏で推移しており、こちらもどうもギャップが感じられてなりません。

データは別表をご覧ください。

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