2020/05/29

2020年5月29日(金)14:30時ごろの動き

2020年5月29日(金)14:30時ごろの動き

終末の金曜日、米中間の対立を軸としてリスク懸念に市場が動く。

トランプ大統領は本日記者会見をするが、米中間の対立のリスクを市場は懸念。米ミネソタ州のミネアポリスで黒人暴行に抗議した混乱に非常事態宣言が発動。在米中国大使は「外国による干渉に対しては対抗措置を講じる」と発言。

人民解放軍参謀長は「台湾の独立を阻止の手段がなければ武力行使も辞さない」考えで、2005年に採択された「反国家分裂法」を引き合いに出している、これは中国が国家分裂と判断した場合に台湾への武力行使を認めているものである。

また、中国公安部は、全人代が「香港国家安全法」の導入を決定したことを受け、香港警察を「指導・支援」すると表明。香港住民の反発は必至。

ざっと見るだけで、米中間の対立を意識したリスク回避の動きに、ドル売り+円買い(今日は円買い)へと動く一方、米債利回りは軟化。

USDJPYは、107.72を高値に「トランプ氏発言=米中対立」のリスクを意識し、株安の流れもあり、米債利回りは軟化と、材料は全て円にとってプラス材料。結局は先日来の安値を割り込み107.10台まで値を下げ、円はクロスでも久々の全面高。

日経平均株価は一時200円近くの下げから結局は前日とほぼ同水準近くまで値を戻して取引が続いている。上海総合も前日とほぼ変わらずの水準で、香港ハンセンもマイナス幅を縮め、予想外に冷静な動きで、ダウ先物は-0.21%と若干値を下げている。

終末・月末となる欧米市場では、ユーロ圏CPI、米個人所得、個人消費、カナダGDP、米シカゴPMI、ミシガン大学消費者信頼感指数が注目される。


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7:00    NZD 5月 ANZ消費者信頼感=97.3(予想 前回84.8)、現況指数=92.7(予想 前回73.0)、期待指数=100.4(予想 前回92.7)
8:30    JPY 雇用統計: 失業率=2.6% (予想2.7% 前回2.5%)、有効求人倍率=1.32(予想1.32 前回1.39)

8:30    JPY 東京都区部消費者物価指数: 総合前年比=0.4%(予想 前回0.2%)、除く生鮮・前年比0.2%(予想-0.2% 前回-0.1%)、除く生鮮エネルギー・前年比0.5%(予想 前回0.2%)→ 予想外に強く出る

8:50    JPY 4月 鉱工業生産・速報値=前月比-9.1%(予想-5.7% 前回-3.7%)、前年比-14.4%(予想-10.6% 前回-5.2%)→ 3か月連続のマイナスで予想外にマイナス幅が拡大し2013年以降で最低。