2020/05/10

今週の主な材料(5月11~15日)

今週の主な材料(5月11~15日)

欧米やオセアニア諸国ではロックダウンの緩和や解除に向けた動きが強まり、米国では先週の段階で30州以上が外出規制の緩和やレストラン・小売店の営業再開に動きだしています。先週は米失業率や雇用が最悪となるも、市場の動揺は限定的どころか、すでに織り込み済みでコロナ以降の経済回復をテーマにしているようで、世界的に株価は強含みで推移しています。

これが正しい判断かどは別として、このことから過去のデータが悪くても「すでに織り込み済み」で材料にされない可能性も意識せざるを得ない動きです。

今週の材料を、「金融政策」、「経済指標全般」、「発言」に分けてみました。

1.金融政策
13日(水)11:00時に、NZ中銀 政策金利0.25%の据え置きが予想され、まず間違いなさそうですが、マイナス金利の可能性について手掛かりを探ることになりそで、12:00時から記者会見が予定されており、注目しています。なお、6日に発表されたNZ第1四半期失業率は4.2%(予想4.4%)、就業者数前期比0.7%(予想-0.2%)と予想外に強かったことを思いだします。

2.経済指標
12日(火)21:30時に、米消費者物価指数は、前年比予想0.4%(前回1.5%)と大幅な低下が予想されています。同日の10:30時には中国の消費者物価指数、前年比予想3.7%(前回4.3%)とこちらも低下が予想されています。

13日(水)17:30時の英GDPは前月比-7.9%(前回-0.1%)、前期比予想-2.6%(前回0.0%)と大幅な減少が予想されています。ちなみに、日本1次速報値の予測中央値は、前期比-1.2%、前年比-4.6%となっており、日本よりましのようです。

14日(木)10:30時には、豪州雇用統計があり、失業率8.3%(前回5.2%)、新規雇用者数-57.5万人(前回0.59万人)と大幅な悪化が予想されていますが、ある程度織り込み済みと思われます。

15日(金)11:00時には中国の鉱工業生産前年比予想2.0%(前回-1.1%)、小売売上高前年比予想-5.8%(前回-15.8%)と前回から大幅な改善が予想されています。15:00時は独第1四半期GDPの速報値で前年比-2.0%(前回0.4%),、18:00時にはユーロ圏第1四半期の改定値が前年比-3.3%(前回-3.3%)が発表となり、21:30時には米小売売上高前月比予想-10.0%(前回-8.7%)と、中国と比べれば弱さが目立っています。

3.発言
今週は、欧州や米国では中銀関係者の発言が多くなっています。その中で、13日(水)20:00時のパウエルFRB議長、14日(木)19:30時のベイリーBOE総裁の発言を注目しています。

詳しい予定は別表をご覧ください

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