2020/05/19

2020年5月19日(火)15:45時ごろの動き

2020年5月19日(火)15:45時ごろの動き

相変わらず株高の流れは止まらず。新型コロンウイルスのワクチン開発期待や規制解除の動きの高まりもあるが、まるで景気対策の資金が株価の上昇に結び付いていると思われるほどの強さ。

日経平均株価は+299.72(+1.49%)と上昇、上海総合も0.6%台の上昇、原油価格(WTI)は32ドル台で推移。米10年債利回りは0.7%とやや軟化し、米国市場で予定されているパウエル議長の証言を意識している。

動きが鈍かったアジア市場の動きに反して、欧州市場の早朝に発表となった英雇用統計では失業保険の受給者は予想外に増加し賃金も弱く出るも、ILO失業率は3.9%と予想外に低下したことを受け、GBPUSD1.2200→1.2270へ急伸し、EURUSDを含め全体的にドル売りの流れを誘発。

AUDUSDは、豪中銀議事要旨では「豪経済は前例のない著しい縮小に直面」とあり、年上半期のGDPが10%、年間では6%の減少を予想していた。ただ、AUDUSDは底堅く推移し0.6510台をボトムに下げ止まり、欧州市場に入り、GBPUSDの上昇に連動しながら0.6559まで上昇している。

USDJPYは、株高にも107.50台の売りに上値を抑えられ、107.26~46の狭いレンジで、ドル高の流れにもクロスでの円売りが続き底堅く推移。欧州市場に入ると他の主要通貨でドル買いが強まる中で逆に107.50の壁をトライしている。

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7:45    NZD 第1四半期 生産者物価指数=仕入前期比-0.3%(予想0.2% 前回-0.3%)、出荷前期比0.1%(予想0.7% 前回0.4%)

13:30    JPY 3月 鉱工業生産・確報値=前月比-3.7%(予想 前回-3.7%)、前年比-5.7%(予想-5.2% 前回-5.2%)

13:30    JPY 3月 設備稼働率=前期比-3.6%(予想 前回-1.8%)

15:00    GBP 4月 雇用統計: 失業率=5.8%(予想4  前回3.5%)、失業保険者数増減=856,500人(予想676,500人 前回12,200→5,400人)、雇用者数変化(3か月/3か月)=人(予想人 前回172,000人)、 ILO失業率3か月比=3.9%(予想4.4% 前回4.0%)、ボーナスを含む平均賃金=3か月/前年比2.4%(予想2.6% 前回2.8%)、除くボーナス平均値=3か月/前年比2.7%(予想2.6% 前回2.9%)

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米コロンビア大学教授のジョゼフ・スティグリッツ氏は18日、失業率は少なくとも25%に向かうだろう」と予想。ロックダウン(都市封鎖)解除後の経済活動再開で失業率は若干低下するかもしれないが、政府によるさらなる支援がない限り、「われわれが通常ひどい水準と見なす10-12%近くに戻ることはないだろう」と語った。

豪中銀議事要旨は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により豪経済は「前例のない」著しい縮小に直面しているとの認識が示された。ただ、財政・金融両面の大規模な刺激策が打撃を和らげる見込みとした。基本シナリオでは今年上半期のGDPが10%、年間では6%、それぞれ減少すると予想した。メンバーからは、経済縮小と予想される回復の性質も前例がないとの指摘が出た。原因が経済・金融面の要因ではなく、公衆衛生上の要因であるためだ

リトルプラウド豪農業相は、中国が豪州産大麦に80.5%の関税を課すと発表したことを受け19日、WTOを通じた問題解決を検討する考えを示した。中国との貿易戦争は起きていないとも強調した。大麦の問題は中国に輸出している数百の品目のうちの1つに関する相違だ。その上で、オーストラリアは大麦農家に補助金を出していないとし、豪政府はWTOに提訴する権利があると述べた。

ホークスビーNZ中銀総裁補は、マイナス金利の導入など非伝統的な手段を検討している。ECBとBOJはいわれのない非難を受けている。両行が想定より長くマイナス金利政策を実施し、インフレ率を目標値まで戻すことができなかったからだが、そうした非難は当たらないかもしれない。ECBと日銀がこれらの対策を取っていなかったら、どうなっていたかを考える必要があり、それが真の判断基準だ。経済規模のスウェーデンのマイナス金利政策はNZにとり良い手本になるとし、「環境が不透明なため、私たちが将来使えるさまざまなツールを排除することによって得られるものはあまり多くない」と述べた。

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