2020/05/06

2020年5月6日(水)昨日5日、海外市場の動き(午前五時半ごろの動き)

2020年5月6日(水)昨日5日、海外市場の動き(午前五時半ごろの動き)

原油の減産合意を評価し、欧米でのロックダウンの解除をめぐる動きに、原油高+株高+資源敏感通貨高。為替相場は、EURは独連邦裁判所がECBの量的緩和策の一部が違憲と判断したことで弱さが目立っている。

原油価格(WTI)は一時24.85ドルまで上昇し高値圏で推移。米株は終盤にかけやや軟化するもダウは+133.33(+0.56%)と上昇、米10年債利回りは0.652%小幅ながら上昇、2年債は0.184%と2.0%を割り込む。

為替相場は、新型コロナウイルスの感染拡大や死亡者の有無に一喜一憂することもなく、トレンドに注目と、ロックダウンの解除の可能性の有無とその傾向と特効薬などの動向に相場が動く流れへ。一時市場が材料にして景況感の悪化は織り込み済みで、今日も過去最低となった英国と米国のPMI、米ISM非製造業景況指数。そして、赤字額が拡大した米貿易赤字額にも反応はいま一つ。

EURUSDはドイツ連邦憲法裁判所の判断を受け、1.0900近辺から1.0826まで急落し一時ドル買いをリード。ただし、新型コロナ対策の7500億ユーロは対象外で、憲法裁判所の長官は「本質的にECBの行動を阻止するものでは全くない」と説明し、独財務相は影響なしと発言。1.0820台をボトムに一時1.0887まで値を戻すも続かず、1.0830台で推移している。

AUDUSDは、豪中銀は政策金利0.25%で据え置き、3年物国債利回りを0.25%付近に維持するために必要なだけ国債を買い入れるとあり、ロウ豪中銀総裁も、債券市場の機能維持にあらゆる措置を講じると再表明。相場への影響は限定的で、逆にロックダウンの解除をめぐる動きや豪州とNZの経済活動の再開期待もあり、0.6410台が固くなっているが、上値も0.6470台で抑えられ0.6430台で推移と上昇も限定的。

USDJPYは、株高の中でも106.50~107.50のレンジの下限を試す動きが続いている。欧州市場の序盤に106.89まで上昇するもこれを高値に、EURUSDでドル買いの影響もあり、株高の中で106.50を割り込み一時106.42まで下落し、106.50台で推移している。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

21:30    USD 3月 貿易収支=-444億ドル(予想-442億ドル 前回-399→-398億ドル)→ 2018年12月以来の大幅な増加率

21:30    CAD 3月 貿易収支=-14.1億カナダドル(予想-25億カナダドル 前回-9.8→-8.9億カナダドル)

22:45    USD 4月 総合PMI・確報値=27.0(予想27.4 前回27.4)、サービス業PMI・確報値=26.7(予想27.0 前回27.0)→ 総合は統計開始の2009年以来の低水準で、サービス業も過去最低。

23:00    USD 4月 ISM非製造業景況指数(総合NMI)=41.8(予想37.7 前回52.5

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

米ホワイトハウスは向こう数週間で、新型コロナウイルス対策タスクフォース(作業部会)を段階的に縮小する(NYタイムズ紙)

エバンズ・シカゴ連銀総裁は、米経済が今年下半期に成長を回復すると予想することは「理にかなう」が、予想が実現する可能性は、そうならない予想よりも若干高いにすぎない

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ショルツ独財務相は、独裁判所の判決は本質的にはECBの国債買い入れを支持している、判決はEU各国には影響を与えないだろう

ドイツ連邦憲法裁判所は、 ECBが各国の国債を買い入れる量的緩和政策が一部違憲との判断を示した(ECB理事会が公的部門証券買い入れ(PSPP)が経済、財政政策の効果に対し不釣り合いでないことを示す新たな決定を行わなければ」、独連銀はPSPPに参加することはできないと判断した)。その上でドイツ連銀に対し、措置が目的に釣り合ったものであるとECBが証明できない場合には、3カ月以内に債券買い入れを打ち切るよう命じた。

憲法裁判所のアンドレアス・フォスクーレ長官は、今回の判断は「ECBがバランスに関するガイドラインの下で自らの行動を精査し、それを立証する義務に関してのみ懸念を示すもので、本質的にECBの行動を阻止するものでは全くない」と説明した。

バイトマン独連銀総裁は、急速かつ力強い経済の回復の見通しは極めて少ない、ドイツは厳しい景気後退に見舞われている

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※