2020/05/19

2020年5月19日(火)昨日18日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年5月19日(火)昨日18日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

楽観的な材料多数に、NYダウは+911.95(+3.85%)上昇、日経先物も20,650円近くで推移。

米モデルナのコロナウイルスワクチンは初の臨床試験で有力な初期兆候を示したことが材料となっているが、それ以外でも、①独連銀月報は、独経済は第2四半期の底入れを見込む、②OPECプラスは5月1日から過去最大の減産を開始し原油価格は32ドル台まで上昇、③米NAHB住宅市場指数は強く景気低迷の最悪期が過ぎた可能性を示唆、④米自動車メーカー3社は工場再開へ。

欧州では、①独仏が5000億ユーロの復興基金の創設を提案、②コロナに関して、ドイツは渡航禁止措置の緩やかな解除へと動き、イタリアコロナ感染の死者100人を割り込み、スペインは6月末前後に観光客の受け入れ再開へ。

英国では、①BOEはホールデン・チーフエコノミストに続き、テンレイロ委員も、マイナス金利の可能性を意識とあり。次回の金融政策委員会では資産買い入れ枠の拡大も予想される。

結果、株大幅高、原油大幅高、米債利回り上昇とリスク選好の動きが加速し、リスクを意識したドル買いの流れは急変し、為替相場はAUDUSD+NZDUSDは1.7~1.8%近く上昇とドル売りをリードし、EURUSD+GBPUSDで0.8~0.9%近く上昇とドルは全面安。

USDJPYは、リスク選好の中で、欧米市場では107.15~50のレンジながら、クロスではJPY安が加速し主要通貨では、AUDJPYの2%近くの上昇をトップにJPYは1~2%近くの下落へ。引き続き106.50~107.50のレンジの上限で何とか上げ止まっているが、日本株高を意識し上値トライは続きそう。

AUDUSDは、中国は豪州の大麦に対して反ダンピング関税と反補助金税の課税を発表とネガティブ材料は関係なく、アジア市場の0.6410をボトムに米国市場の終盤では0.6527まで続伸し、市場参加者はAUDNZDの買いを含めてAUD買いを示唆する声も多い。

EURUSDは、欧州主要国では新型コロナウイルスの規制緩和や解除の動きが強まる中で、独仏が5000億ユーロの復興基金の創設を提案し(加盟27カ国の支持が必要)、市場では安心感が強まり欧州株高と債券利回りが低下する中で、EUR買いが強く、欧州市場の1.0800をボトムに一時1.0927まで続伸し、高値圏で推移と、さらなる上昇も意識へ。

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23:00    USD 5月 NAHB住宅市場指数=37(予想35 前回30)→ 予想と前回を上回り、景気低迷の最悪期が過ぎた可能性を示唆した。

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米自動車メーカー3社は工場再開へ。

ハセット米大統領顧問は18日、必要であればトランプ政権は追加の新型コロナウイルス対策を講じる用意があるが、民主党が主張するような内容にはならないと明言した。

 バイオ医薬大手の米モデルナ、新型コロナウイルスワクチンが初期段階の小規模治験で有望な結果→ 株高へ

ハセット・ホワイトハウス経済顧問は、現時点では中国との貿易交渉は支持されているようだが、中国との緊張は高まっている、米国は状況を注意深く見ている。FRBは積極的に行動で応えた、底を打ったという自信があるのならば、おそらく金利でやるべきことはほとんどないだろう

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イタリアやギリシャはカフェや教会が再開され、スペインは6月末前後に観光客の受け入れへ。

イタリアは、新型コロナウイルス感染症による死者は18日に100人を割り込み99人増え、累計で3万2007人となった。増加数は前日の145人から鈍化し、3月9日以降で初めて100人を下回った。
  
デコス・スペイン中銀総裁は、新型コロナウイルス感染拡大がもたらす経済危機は一時的ではあるが、当初の予想よりも長引くだろうとの見解を示した。

フランスとドイツは18日、新型コロナウイルスの打撃を受けた加盟国への支援として5000億ユーロの復興基金の創設を提案。欧州連合(EU)名義による金融市場の借り入れを容認し、欧州の共通予算化で返済すシステムで、供与による形で各国に資金を分配へ。→ 欧州株高とEUR高へと動くも、EUとしての一致にはほど遠く、両国の提案は依然として加盟27カ国の支持を必要とする。

ドイツのマース外相は18日、6月15日まで禁止されている国民の海外旅行について、より緩やかな指針に切り替える可能性

独連銀月次報告書=ドイツ経済は第2四半期に底入れする見込みだが、それでも企業活動はく第1四半期を下回る見込みで、建設業は比較的堅調。ロックダウン解除を受けて第2四半期後半にはモメンタムが回復すると期待。

欧州証券市場監督局(ESMA)は18日、フランス、ベルギー、オーストリア、ギリシャ、スペインの当局が空売り禁止規制を解除したことを明らかにした。イタリアも6月に期限切れになる予定だった規制を前倒しで終了した。

フィッチは、フランスとオーストリアの格付け見通しを引き下げると発表した。、フランスの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。格付けは「AA」を維持する。同社はまた、オーストリアの格付け見通しを「ポジティブ」から「安定的」に引き下げた。格付けは「AAプラス」を維持する。

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BOEのテンレイロ委員は18日、金融政策委は「いかなる政策手段も排除しない」とした上で、マイナス金利政策導入の利点に言及した。

中国は18日、オーストラリアから輸入される大麦に対し、19日から合計で80.5%の反ダンピング(不当廉売)関税および反補助金関税を課すと発表した。

ゲオルギエワIMF専務理事は、、世界経済が新型コロナウイルスによるショックから完全に回復するには、当初の予想よりもはるかに長い時間がかかる、また保護貿易主義の危険性も強調

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