2020/05/05

2020年5月5日(火)昨日2日、海外市場の動き

2020年5月5日(火)昨日2日、海外市場の動き

米中の緊張拡大にアジア・欧州市場は株価が下落するも、米国では市場は早くも第3四半期の経済回復を目指し(期待感だけ?)、下げから反転し回復。債券利回り上昇は上昇し原油価格も上昇。為替相場は、EUR+GBPの弱さが目立ち、JPY+AUDは健闘し、CAD+NZDは大きな変化は見られず。

ポンペオ米国務長官は中国湖北省武漢市の研究所が新型ウイルスの起源と主張、1日にはトランプ氏は中国に制裁関税を課す可能性を示唆していた。中国紙は「うそをついている」と反論。米中の対立を懸念するも、ポリティカルな面が強く最悪の事態を考えている市場参加者は少ないのでは?

独憲法裁判所は、近日中に予定されているECBの資産買い入れ策の合憲性を判断する。24日にはS&Pはイタリアの格付けを据え置いていたが、8日にはムーディーズもイタリア国債の格付け見直しを発表する。独憲法裁判所が違法と判断する可能性は低く、イラリアの格付け引き下げのリスクも低いように思われる。

為替相場は、全体的に大きな変化は見られず。USDJPYは106.63~07のレンジで、上値は重いが106.50~107.50のレンジ内で変わらず。EURUSDは1.0974を高値に一時1.0896までの下落で、独憲法裁判所とイタリア格付けを意識しているの弱さが目立っている。

AUDUSDは豪中銀金融政策の発表を前にして0.6373をボトムに0.6435まで上昇し0.6420台と前日とほぼ変わらず、底堅くなっており反発も期待。USDCADは過去数日間で弱さが目立っていたが、原油価格も上昇気味で1.4150をトップにどこまで下げることができるか?

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23:00    USD 3月 製造業新規受注=前月比-10.3%(予想-9.7% 前回0.0→-0.1%)、除く輸送機器=前月比-3.7%(予想 前回-0.9→-1.1%)→ 予想を下回り下げ幅は統計開始の1992年から最大。

23:00    USD 3月 耐久財受注・確報値=前月比-14.7%(予想-14.4% 前回-14.4%)、除く輸送機器=-0.4%(予想-0.2% 前回-0.2%)

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ゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタンレーのエコノミストは、新型コロナウイルスとのその封じ込め措置から、世界経済が回復を始めている証拠が見られると指摘した。(ブルームバーグ)。ゴールドマンは第2四半期の先進国経済が平均で32%縮小すると予想しつつ第3四半期は16%成長、第4四半期も同13%成長と予測した。モルガン・スタンレーのチーフエコノミストは3日付のリポートで、「われわれが追跡する数多くの高頻度データは、世界経済が底打ちの過程にあることを示唆している」とし、消費者の期待感改善や人々の移動が最悪期に比べ増加していること、感染拡大初期に比べて家計支出の縮小が緩やかになっていることを挙げた。

HSBCホールディングスのエコノミスト、ジェームズ・ポメロイ氏は、世界経済の急激な反転には期待しないよう警告

NY連銀の報告書は、、新型コロナウイルスによる景気の悪化に伴いFRBが抱えるバランスシートの先行きは「かなり不透明」。連銀は新型コロナが流行する前の段階で、基本シナリオとしてバランスシートが6.3兆ドルに拡大すると予想していた。しかしその後の新型コロナ対策を受け、バランスシートは4月時点ですでに6.7兆ドルに膨らんでいる。

ポンペオ米国務長官は、新型コロナウイルスについて、中国の研究所が発生源である「かなりの量の証拠」があると述べた。ただ、人為的に作り出されたものではないとの米情報機関の結論に異議は唱えなかった。
ナバロ大統領補佐官は、大統領令により「米国製」医療用品の政府調達が義務付けられると表明。

トランプ政権は、が新型コロナウイルス感染拡大に対する中国の対応を巡り新たな対中関税措置を検討すると同時に、世界の産業供給網から中国を排除する取り組みを加速化させていることが当局者の話で明らかになった。

ECB公表データは、ECBが4月に実施した量的緩和策に基づく公的部門証券買い入れ(PSPP )でイタリア国債とフランス国債が合わせて約70%を占めたことが、 ECBが4日に公表した統計で明らかになった。 ECBは4月、PSPPの下で総額268億ユーロの国債を購入。このうち40.8%がイタリア国債、31.1%がフランス国債だった。
ECB公表の専門家調査は、今年のインフレ率予測は1.2%から0.4%に、来年は1.4%から1.2%に、22年は1.5%から1.4%にそれぞれ引き下げられた。コアインフレ率は今年が0.8%、来年が1.1%、22年が1.3%、長期が1.6%と予想されている。

NZ政府は、新型コロナウイルスの新規感染者が3月16日以降で初めてゼロになったと発表

S&Pは、NZの(外貨建て「AA/A-1+」、自国通貨建て「AA+/A-1+」)を据え置いた。見通しはポジティブ。強いファンダメンタルズを反映しているとし、同国の財政は新型コロナウイルスが終息した後、強化される

ムーディーズ、サウジ格付けをネガティブに引き下げへ

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