2020/05/22

2020年5月22日(金)14:15時ごろの動き

2020年5月22日(金)14:15時ごろの動き

全人代からの報道が流れる中、市場は香港をめぐり、台湾をめぐり、通商問題をめぐり、米中対立の激化を懸念。

日経平均株価は-0.7%台へ低下、上海総合は-1.31%と下げ幅は大きく、渦中の香港ハンセンは5%弱の下落と下げ幅は大きく、原油価格(WTI)は32ドル割れへ低下。為替相場はドルが緩やかながら全面高で、JPYも強く、対主要通貨でJPYは全面高と、流れはリスク回避の動きへ。


トランプ大統領の中国バッシングは通常のことでサプライズは無いが、米共和党上院トップのマコネル院内総務も、「中国政府が香港への弾圧を強めれば、上院は米中関係を見直すと警告」する反面、全人代を前にして香港およびマカオの憲法や基本法に関連するシステムやメカニズムを改善することを支持すると表明している。さて、どうなることやら。

また、李克強首相は政府活動報告で、2020年のGDPの成長率目標を設定しなかった。というよりできなかったと言うべきかもしれないが、目標を設定しなかったのは公表開始した1988年来で初めて。

日銀は、異例の開催となった臨時の金融政策決定会合で、政策金利-0.1%の据え置を決定。短期の政策金利をマイナス0.1%、長期金利をゼロ%程度で推移するよう誘導する長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の現状維持は賛成多数で決めた。予想範囲内でサプライズもなく、逆にこれを受けてJPY買いが強まっている。

そんな中で、為替相場は、USDJPYは昨日の安値を割り込み一昨日の107.34を狙う40台まで円高が進み、クロスでもJPYは主要通貨に対して上昇している。

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7:45    NZD 第1四半期 小売売上高指数=前期比-0.7%(予想-1.5% 前回0.7→0.0%)、前年比0.6%(予想 前回0.5→-0.1%)

8:30    JPY 4月 全国消費者物価指数=前年比0.1%(予想0.2% 前回0.4%)、除く生鮮=前年比-0.2%(予想-0.1% 前回0.4%)、除く生鮮・エネルギー=前年比0.2%(予想0.2% 前回0.6%)→ コアは2016年12月以来、3年4カ月ぶりにマイナスに転じた

9:00    JPY 日銀金融政策決定会合=政策金利-0.1%の据え置を決定。短期の政策金利をマイナス0.1%、長期金利をゼロ%程度で推移するよう誘導する長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の現状維持は賛成多数で決めた。4月27日の会合で検討を執行部に指示していた中小企業の資金繰り支援制度の詳細を決めた。規模は約30兆円。これまでのコマーシャルペーパー(CP)や社債の買い入れと新型コロナウイルス感染症対応金融支援特別オペとあわせ、総枠約75兆円の「新型コロナ対応資金繰り支援特別プログラム」を打ち出した。期間は半年間延長して2021年3月までとした。国債については上限を設けず必要な金額を買い入れる方針を継続する。国債以外の資産買い入れ方針については、当面、上場投資信託(ETF)の保有残高を年約12兆円、不動産投資信託(REIT)を年約1800億円に相当するペースで増加するよう買い入れることなどを全員一致で決めた。

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