2017/09/26

2017年7月26日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年7月26日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は軟調、米金利は横ばいで推移。原油価格は52.27ドルと52ドル台を維持し強く、金価格もリスク回避に選好され強く、円は全面高の流れを維持。

これからもどこまでエスカレートするかわからない米朝の毒舌戦から次の段階へとエスカレートするリスク。

今週目白押しとなっています、主要国の中銀関係者の発言ですが、昨日のインパクトは限定的で、むしろ北朝鮮のリヨンホ外相の一言「キムジョンウン朝鮮労働党委員長への批判は明白な宣戦布告と見なす」が相場変動の大きな要因となっていました。

ドラギ発言は大きなインパクトもなく「ユーロ圏の回復は加速し広範に渡る、下振れリスクが存在」とありましたが「量的緩和に関する決定の大部分は10月に下す」と10月26日のECB理事会待ちの状況は変わっていません。

週末の独選挙の結果を受けたメルケル連立政権への動きですが、連立からの脱退を示唆していた自由民主党(FDP)と、そして緑の党との連立が成功するか非常に注目されます? いずれにしても、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が第3党に躍進しているはEURUSDにとって懸念材料となっています。

市場の注目度合いは低いのですが、NZ総選挙は与党の国民党が単独で過半数を確保できず、第3党の「NZファースト」との連立協議に入ることになりそうです。ただ、NZファーストはTPPに反対を表明していることで若干の不安感が残っています。

引退近いダドリー発言はタカ派「物価の軟調さが消え国内経済の基礎的条件が良好で、FRBは徐々に利上げを行う道筋をたどる」。エバンズはハト派「過度に速いペースで行動することは失策で、インフレ兆候を確認するまで追加利上げを待つべき」と強弱が混在していますが、市場の反応は鈍いものがあります。

いずれにしても、市場は01:45時のイエレンFRB議長の発言へと注目が移っています。すでに10月からのバランスシートの縮小を決めており、12月の利上げ確率の変化が焦点になりそうである。

テクニカルでは、上昇傾向が続いたEURUSDとGBPUSDの調整色が強くなっていますが、EURUSDは1.1800~1.2000のレンジ下限、GBPUSDは9月14日以降の安値の1.3400、AUDUSDは8月31日以降の安値0.7900のポイントを維持できるかが非常に興味深いものがあります。

戦略としては円安・ポンドと豪ドル高の基本路線は変わらずと考えています。ただ、米共和党のオバマケア撤廃法案はコリンズ上院議員反対により成立不能になっており、北朝鮮リスクの再燃ともなれば円主導のポジション調整が強まるリスクも忘れることができません。

今後の予想外の変化リスク回避もあり、FXオプションを使いGBPJPYのポンドコールの買い、USDJPYのドルコールの買いも選択肢ではないでしょうか?

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オプションでFXを見ていると、ボラティリティーは、全体的に上昇気味で、USDJPY1週間は10%台へと再上昇し先もやや上昇気味ですが、他の主要通貨では大きな変化は見られません。リスクリバーサルでは、EURUSD1週間が先週と比較してユーロコールが低下している以外は1か月以降の変化は見られず、USDJPY、GPBUSD、AUDUSDも大きな変化は見られません。

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