2017/09/20

2017年9月20日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月20日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

FOMCを未明に控えた、欧州・米国市場の序盤は、債券利回りは軟化し、株価も小幅安から横ばいで推移。

午後のコメントと重複するが、注目のFOMCでは、バランスシートの縮小開始の有無、12月の追加利上げの期待度、メンバーの経済見通が焦点。

今日のFOMCでは、バランスシートの縮小開始は固いと思われており、12月のFOMCで追加利上げの期待度がどの程度なのかで相場の動きが変わってくると思われる。それを判断する意味ではメンバーの経済見通しが重要となり、来年のさらなる追加利上げが期待できるかも相場にとって重要な要素となっている。

為替市場は、AUDUSD+0.71%(豪債券利回り上昇)、NZDUSD+0.86%(総選挙支持率では与党が優勢)、USDCAD-0.36%とドル売りの流れが目立った。

NZDUSDはが欧州市場の序盤に23日のNZ総選挙の世論調査で保守党の支持率が拡大したことで、NZドル買いが強まり0.7310→0.7370台へ、そして、欧州市場を通じて0.7390近くまで続伸中。

GBPUSDは、英小売売上高が予想外に強く1.3510台→1.3600まで瞬間で急伸。過剰反応の後は、1.3510~50のレンジで米国市場の動き待ち。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇原油価格(WTI)は上昇傾向が続き一時50ドル台を回復。
〇独英10年債利回りは軟化、米債も軟調に推移。
〇欧州株は小幅下落し、EUROSTOXX50は前日-5.96(-0.17%)低下、独DAXと英FTSEも小幅低安。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

GBP 8月 小売売上高=前月比1.0%(予想0.2% 前回0.3→0.6%)、前年比2.4%(予想1.1% 前回1.3→1.4」%)、除く自動車燃料=前月比1.0%(予想0.0% 前回0.5→0.7%)、前年比2.8%(予想1.4% 前回1.5→1.7%)→ 予想を上回り4月以来の高い伸びにポンド買いが一時強まる

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

スペイン警察当局=カタルーニャ自治州の複数の官庁を初めて捜索し、同自治州の経済担当閣外相を逮捕。10月1日にスペインからの独立の是非を問う住民投票を実施する構えだが、スペインの中央政府は、住民投票は違法だと指摘。憲法裁判所が住民投票実施法を停止した。

OECD世界経済見通し=世界経済見通し2017年前回と変わらず3.5%、2018年3.6→3.7%と小幅上方修正。ユーロ圏の経済成長は6月1.8→2.1%に上方修正、米国の2.1%で変わらずに並ぶ。フランス1.3→1.7%、イタリア1.0→1.4%。英国1.6%で変わらず、中国2017年6.6→6.8%、2018年6.4→6.6%に上方修正。日本1.4→1.6%。

BOE四半期企業調査=賃金の伸びは依然として鈍く、サービス業では投資意欲が一段と減退。またこれまでのポンド安による消費財価格の押し上げ効果は既にピークに達したもよう。

NZドル急伸=23日のNZ総選挙の支持率は、ブルトン世論調査で、与党・国民党が46%(+6%)、野党・労働党は37%(-7%)へと低下。与党が大幅にリードしているとの世論調査でNZD急伸。

クノット・オランダ中銀総裁=ユーロ圏は政策の再調整が必要。