2017/09/13

2017年9月13日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月13日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

台風の目のポンド。前日の強いCPIの上昇に反して、雇用統計で失業者数は減少するも、平均所得が予想に届かず(ただし、前月と変わらず)、メイ政権へ不透明感もあり、市場のGBPロングの巻き戻しが強まり、GBPUSDは1.3220台まで下落へ。

米生産差物価(PPI)は予想には届かないが前回を上回り、徐々に米債利回りが上昇し、ドル買いが強まる。

USDJPYは、109.90~110.15のレンジで動きは鈍く、米PPIにも大きな反応はなかったが、米債利回りの上昇に110.10台→110.50のポイント近辺へ上昇。

EURUSDは、大枠1.1970~95の狭いレンジでの取引から、資源国通貨でドル買いが加速すると、1.1970→1.1900台へ下落し売り圧力を継続。1.19台を維持できるかを注目。

GBPUSDは、1.3330直前を高値に、英雇用統計の平均賃金が予想に届かず、1.3250台へ下落。ファンド勢の買いに1.3290まで値を戻すも、1.3300の大台を回復できず、DUP(民主統一党)がNHS(国民保険サービス)案件で労働党に同調との報道に、メイ政権は苦境に陥るとの思惑もあり1.3280台→1.3220台へと下落。


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◎独10年債は0.397%とほぼ変わらず、英10年債は1.142%と小幅上昇。米10年債利回りは2.168%+0.01とほぼ同水準上昇、
◎欧州株は小反発、EUROSTOXX50は+7.39(+0.21%)、独DAXも+10.58(+0.08%)、英FTSEは-15.80(-0.21%)と軟調に推移。ダウ先物は小幅上昇し、現物株も小幅上昇からスタート。
◎原油価格(WTI)は48.80台へ上昇。


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〇独8月消費者物価指数・確報値=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回1.8%)、HICP前月比=0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、HICP前年比=1.8%(予想1.8% 前回1.8%)
〇英8月雇用統計: 失業率=2.3%(予想2.3% 前回2.3%)、失業保険申請件数=-2,800人(予想600人 前回-4,200→-2,900人)、ILO方式=3か月・前年比4.3%(予想4.4% 前回4.4%)、平均所得・含むボーナス=3か月・前年比2.1%(予想2.3% 前回2.1%)、平均所得・除くボーナス=3か月・前年比2.1%(予想2.2% 前回2.1%)→ 英8月の雇用統計は失業保険申請件数減少するも、平均所得が予想より弱く、ポンド売りが強まる。ただし、数字は前回と変わらず市場の期待値の低下にポンド売りが強まっている可能性が高い。
〇ユーロ圏7月鉱工業生産=前月比0.1%(予想0.2% 前回-06%)、前年比3.2%(予想3.3%  前回2.6→2.8%)→ 予想を下回る
〇米8月生産者物価指数=前月比0.2%(予想0.3% 前回-0.1%)、前年比2.4%(予想2.5% 前回1.9%)、コア前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.1%)、コア前年比2.0%(予想2.1% 前回1.8%)→ 予想をやや下回る


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