2017/09/15

2017年9月15日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月15日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

円独歩安! ポンド買いがリードし、NZドル買いが続き、流れはドル安(除く円)

前日のカーニーBOE総裁に続き、ハト派のブリハBOE政策委員までもが「数か月のうちに利上げが必要になる可能性」を指摘し、ポンドは急上昇。ロンドン地下鉄の車両で爆発でもポンド高傾向は止まらず。逆に、弱い米小売り、米鉱工業生産、米企業在庫、

GBPUSDは、アジア市場の1.3381をボトムに、欧州市場は1.3400~10で取引が始まり1.3450まで上昇。前日のカーニーBOE総裁に続き、ハト派のブリハBOE政策委員までもが「数か月のうちに利上げが必要になる可能性」を指摘。英債利回りは急伸し1.3500の大台を超えると幅広いポンド買いが入り全面高で、気が付けGBPUSD1.36台(高値1.3616)、GBPJPY151円台と共に昨年6月の英国のEU離脱が決まった日以来の最高値を更新。

USDJPYは、早朝の北朝鮮のミサイル発射直後の安値109.55をボトムに、111.3まで続伸。アジア市場は予想外に強い日本株に徐々に底値を切り上げ110.50台へ。欧州市場に入るとGBPJPYの買いがリードする円売り(JNZDJPYの買いも強かった)、ドル売りの流れの中で円は独歩安。111円も上抜け111.33まで上昇しようやく上げ止まる。


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〇原油価格(WTI)は一時50ドル台を回復、
〇欧州株は軟調推移で、EURO STOXX50は-11.48(-0.33%)と弱く独DAX、英FTSEも前日比で値を下げる。米株は弱含みで推移、ダウは小幅上昇で最高値を更新。
〇独英10年債券利回りは強含みで推移し、米債10円債は前日と大きな変化は見られず、2年債は小幅上昇へ。


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●米NY連銀製造業景気指数=24.4(予想18.0 前回25.2)→ 前回を下回るも予想を上回る
●米小売売上高=前月比-0.2%(予想0.1% 前回0.6→0.3%)、除く自動車前月比-0.1%(予想0.3% 前回0.5%)→ 予想と前回を下回る
●米鉱工業生産=前月比-0.9%(予想0.1% 前回0.2→0.4%)、設備稼働率=76.1%(予想76.8% 前回76.7→76.9%)→ 鉱工業生産は予想外のマイナスで、設備稼働率は予想と前回を下回る
●米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=95.3(予想95.1 前回96.8)→ 予想を若干上回る
●米企業在庫=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.5%)→ 予想を下回る


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ブリハBOE政策委員=「数か月のうちに利上げが必要になる可能性」、依然としてBREXITリスクが経済への大きな影響。経済のスラックは徐々に小さくなりつつあり、賃金上昇圧力も徐々に大きくなりつつある。

ラウテンシュレーガーECB理事=金融政策が正常化するのは疑いない。インフレ上昇ペースは期待していたよりも遅い。

ロシア中銀=政策金利を8.5%に引き下げを決定、予想通り。今後半年間で追加利下げの余地がある。

ロンドン地下鉄の車両で爆発。ロンドン警視庁はテロ事件として捜査開始。

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