2017/09/07

2017年9月7日(木曜)昨日6日、海外市場の動き

2017年9月7日(木曜)昨日6日、海外市場の動き

米連邦債務問題では短期引き上げ案で合意。米株は上昇+米債利回りも上昇。為替相場は、カナダ中銀の予想外の利上げでカナダドルは全面高、原油価格も上昇しカナダドル高を継続中。

米連邦債務上限問題の引き上げ問題では、ハリケーン「ハービー」の被害救済法案との抱き合わせで、政府と野党とで12月15日までの短期引き上げ案で合意し、ひとまず問題を回避。

米ISM非製造業景気指数は55.3と前回を上回るも予想に届かず。米地区連銀経済報告は景気判断を上方修正に次回のFOMCでの期待感を残すも、フィッシャーFRB副議長は任期前の10月中旬で退任との報道に、一時ドル売りへと反応。

ECB理事会を前にして関係筋から、理事会ではQEの見通し変化の決定が10月26日以降になる可能性や、インフレ見通しを引き下げるとの観測にEURUSDの上昇力は鈍い。

USDCADは前日比-1.21%上昇、CADJPYは+1.58%。カナダ中銀は予想外の利上げを受け。1.2400台→1.2130台まで一時急落し、CADJPYも87.80台→89.74まで一時上昇。原油価格の上昇も加わり、一日を通じてカナダドル高が目立ち、タカ派は再利上げの可能性も意識。

USDJPYは前日比+0.35%、円クロスでCADJPYを除き小幅な上昇へ。米ISM非製造業景況指数は前月を上回り、カナダ中銀の予想外の利上げを受けたCADJPYの上昇に109.18まで上昇。109.20の売りに抑えられ108,70台まで値を上げるも、連邦債務問題は短期的な引き上げで、ひとまずリスクを回避。欧米株価は上昇し、債券利回りも上昇し109.40まで続伸。

EURUSDは前日比+0.05%と小幅な上昇にとどまる。関係筋から理事会ではQEの見通し変化の決定が10月26日以降になる可能性や、インフレ見通しを引き下げるとの観測もあり、大枠1.1900~50のレンジで推移し、EURUSDの上昇力は鈍いが、1.19の大台を維持し、本日のECB理事会の結果待ちの動きへ。

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〇米株は小幅上昇、ダウ+54.33(+0.25%)、S&P500 +7.69(+0.31%)、Nasdaq+17.74(+0.28%)
〇米債利回りは大幅上昇、10年債は前日2.06→2.103%、2年債1.29→1.3%。
〇原油価格(WTI)は49.15+0.49(+1.01%)上昇。

◎米貿易収支=-437億ドル(予想-447 億ドル 前回-436→-435億ドル)→ 赤字額は予想を下回るも前回からは小幅上昇へ。
◎カナダ国際商品貿易=-30.4億カナダドル(予想-33億カナダドル 前回-36→37.6億カナダドル)→ 赤字額は予想を下回る
◎米マークイット総合PMI・確報値=55.3(予想 前回56.0)、サービス業PMI・確報値=56.0(予想56.9 前回56.9)→ 予想を下回る
◎カナダ中銀(BOC) 金融政策発表=0.75%の政策金利を、0.25%引き上げ1.0%を決定、0.75%の据え置きと意見は分かれていた。
◎米ISM非製造業景況指数=55.3(予想55.5 前回53.9)→ 予想を下回るも前月からは上昇

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カナダ中銀声明=今後の金利政策はあらかじめ決まっておらずインフレ見通ししや経済指標、金融市場動向に左右。債務を抱える家計に金利上昇が与える影響を注視。

カナダ中銀声明=第2四半期GDPが予想外に高く、成長が広範囲に広がり自律的になりつつある。消費支出が活発で雇用や所得も堅調で、利上げが正当化される。

カナダ中銀声明=インフレ目標の2%を継続的に下回るも、全体のCPIや中銀のコアインフレも共にやや上昇。家計債務水準が高止まりし、利上げに対する経済の感度について注視。

米地区連銀経済報告(ベージュブック)=7月から8月にかけて米経済は全12地区で緩やかに拡大した→ 前回7月の「わずか、もしくは穏やかに拡大」から上方修正。個人消費や企業活動が堅調で、広範に良好な景気が持続。自動車産業の鈍化や、人手不足の悪影響を懸念。

北朝鮮制裁決議案=石油の全面禁輸。北朝鮮から労働者受け入れ禁止。繊維製人の禁輸。金正恩(キム・ジョンウン)委員長の資産凍結・渡航禁止。

フィッシャーFRB副議長=2018年6月の任期を待たず、個人的な理由で、10月中旬に退任する。

米連邦政府の債務上限問題で、民主党指導部と3か月間(12月中旬まで)の短期引き上げ案で合意。ひとまず債務問題は棚上げへ。