2017/09/03

今週の主な材料(9月4日~9月8日)

今週の主な材料(9月4日~9月8日)

今週は週明け月曜日は米国市場がレーバーデーで休場となりますが、月初めに当たり多くの経済指標や金融政策の発表が控えた週になります。

今週の米国発の最重要となる指標の発表はありませんが、米耐久財受注、(9/5)ISM非製造業景況指数(9/7)の二つが焦点になってくるでしょう。

今週の主役は米国発の政治的混乱や北朝鮮の突発的な出来事を除けば、金融政策が主役で3点を注目しています。

一つ目はECB理事会(9/7)とドラギECB総裁の記者会見で、市場は金融政策の変更は期待していませんが、資産買い入れプログラムを早いペースで終了することをアナウンスできるのでしょうか? 直近ではインフレ率の伸び悩みを主張し、ユーロ高をけん制するような発言が報道され、EURUSDの上値を抑える要因となっています。

もちろん、年初の1.03台→1.20台へ一時大幅に上昇していますが、2008年の高値1.60台、2014年の高値1.40から比較すれが歴史的に見てユーロ高水準とは言い難いのではないでしょうか? 問題はスピードでアクセルを話し、若干ブレーキを踏み入れているように思えてなりません。

二つ目はカナダ中銀の金融政策(9/6)で、市場は0.75%の政策金利の据え置き予想がメインですが、8/31のカナダGDPは予想外に強く、0.25%の利上げを期待する声もあることも確かです。大勢の予想通り、利上げを実施しない場合でも、今後の金融政策に関しての声明が重要で、その結果を受けて相場が動くことは避けられそうにありません。仮に利上げ期待を残す発言でもあればカナダドル買いが続く可能性もあります。

カナダ中銀は7月12日に0.25%利上げを実施しており、仮に、仮の話ですが今回利上げを実施するとすれば2か月間で2度目の利上げとなり、カナダドル買いがより強まることが予想されます。

三つ目は豪中銀の金融政策(9/5)で、市場は1.5%の据え置きを予想しており、固いと思われます。前回の議事録でも「通貨の一段の上昇は消費者物価を圧迫し、成長と雇用見通しを押し下げる可能性がある」と警告しており、AUDUSDが0.80を上回っている場合には影響が大きいと思いますが、同時にインフレの穏やかな上昇を予測し、将来の利上げの可能性を前回同様に示唆する可能性が高く、下げ幅は限定的に思われます。


注目材料
【米国市場(レーバーデー)で休場(9/4)】
【北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉開始(9/4)】
【豪中銀(RBA)金融政策発表(9/5)】
【米耐久財受注・確報値(9/5)】
【豪第2四半期 GDP(9/6)】
【カナダ中銀(BOC) 金融政策発表(9/6)】
【米ISM非製造業景況指数(9/6)】
【米地区連銀経済報告(ベージュブック)(9/6)】
【欧州中銀(ECB)金融政策発表・ドラギECB総裁記者会見(9/6)】
【日本第2四半期 GDP・第2次速報(9/8)】
【カナダ雇用統計(9/8)】
【中国消費者物価指数(CPI)(9/9)】

それ以外で潜在的な相場変動要因となりうる材料
1.ハリケーン「ハービー」の影響、
2.連邦債務上限引き上げの問題、
3.北朝鮮リスクの継続の問題、
4、9月20日のFOMCでQEの縮小の有無。


詳しくは別表をご覧ください。


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