2017/09/05

2017年9月5日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月5日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

レーバーデーの3連休明けで、注目の米国市場の序盤はリスク回避の流れが続き、米株売り+米債券買い(利回り低下)+為替市場はドル全面安。

為替相場はブレイナードFRB理事の「低インフレのなかFRBは利上げに慎重になる必要がある」と利上げ慎重発言や、弱い製造業新規受注+弱い米耐久財受注もあり、AUDUSDとNZDUSDが1.0%超の上昇などドル売りが強まる。

USDJPYは、109.00台と大台を狙う位置まで下落、GBPUSDは1.3000の大台を達成、AUDUSDは0.800台を上回り0.8020台へ上昇、NZDUSD0.7200の大台を達成し一時0.7240台まで上昇、USDCADは1.2350台と2日の安値となる1.2340台を狙う動きへ。

ドイツ10年債利回りは前日0.366→0.352%へと低下、米10年債利回りは低下、前日2.167→2.099%へ、2年債利回りも1.342→1.302%へ低下(23:15分ごろ)。独DAXは強く前日比0.64%まで上昇、英FTSEは上昇から始まるも終盤にかけて-0.06%と軟調に推移。原油価格(WTI)は一時48.70台と48ドル台半ばまで急伸。

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豪中銀=政策金利1.5%の据え置きを予想通り発表。
ロウ中銀総裁の声明=最近のデータは豪経済が来年にかけて徐々に上向くとの中銀予想と一致。他の主要国経済指標から追加緩和が実施される見込みはもはやない。最近のデータは豪経済が来年にかけて徐々に上向くとの中銀の予想と一致。 

ロウ中銀総裁の声明=鉱業以外の事業投資の見通しは最近改善しており、報告されている景況感は高水準。コモディティー価格は最近上昇したが、豪州の交易条件は今後数年にわたって依然として悪化する見込み。中国経済は、インフラや不動産建設における支出拡大が成長を下支えしており、高水準の債務は引き続き中期的なリスクを示唆。

ロウ中銀総裁の声明=賃金の伸びとコアインフレ率は、大半の国で依然抑制されている。原油価格の先の下落を主因として、CPIは最近低下した。米国の金利は一段の上昇が見込まれ、他の主要国経済において追加緩和が実施される見込みはもはやない。

ロウ中銀総裁の声明=最近のデータは豪経済が来年にかけて徐々に上向くとの中銀の予想と一致。インフレ率も依然低水準だが、経済が強含むことにより徐々に上向く見通し。米ドル安も一因となり、豪ドルはここ数カ月上昇している。通貨高は価格圧力の抑制の一因となることが見込まれる。

ロウ中銀総裁の声明=生産と雇用の見通しの重しになっている。通貨の上昇により、経済活動の好転とインフレ率の上昇は、現在予想されているペースより緩やかになることが見込まれる。

ロウ豪中銀総裁講演=景気刺激策は当面の間適切。過去最低付近の賃金上昇率を懸念。コアインフレ率が中期的目標に達するには時間が必要。利下げは家計債務の伸びを加速させ公共の利益にならない。

ロウ豪中銀総裁講演=中銀目標レンジの2~3%を達成できないインフレ率は下方圧力を受けている景気刺激策による恩恵と家計債務の増加リスクのバランスを取ることを目指している。豪州が完全雇用とみなされる状態になり、コアインフレ率が中期的目標レンジの中央に達するまでにはしばらくかかるだろう。

ロウ豪中銀総裁講演=豪州のフルタイム就業者は、2016年に減少したが今年に入り回復した。ただ政策担当者は、労働市場の余剰が多いことや過去最低の1.90%程度にとどまる賃金上昇率を懸念しており、中銀目標レンジの2~3%を達成できないインフレ率は下方圧力を受けている。

ロウ豪中銀総裁講演=利下げは家計債務の伸びを加速させ、国内経済の中期的なリスクが増したかもしれない。すでに高水準にある家計債務をさらに増加させるような政策金利は、公共の利益にならないと判断した。

英自動車工業会(SMMT)=8月の国内自動車販売は前年比6.4%減の7万6433台となり、2011年以降で最長となる5カ月連続の減少。英国のEU離脱の不透明感とディーゼル自動車への課税を懸念。

ブレイナードFRB理事=低インフレのなかFRBは利上げに慎重になる必要がある。インフレが一時的にわれわれの目標をやや上回っても容認することを明確に示すことが重要。

北朝鮮ジュネーブ国際機関代表部大使=9月3日に大陸間弾道ロケット向けの水素爆弾実験を行い成功した。朝鮮の最近の自衛措置は米国に宛てたプレゼント。

北朝鮮ジュネーブ国際機関代表部大使=北朝鮮に圧力をかけようとして無謀な挑発行為や無益な試みに頼るのであれば、米国はさらに多くのプレゼントを受け取る。どんな状況においても北朝鮮が核抑止力を交渉のテーブルに置くことはない。