2017/09/12

2017年9月12日(火曜) 昨日11日、海外市場の動き

2017年9月12日(火曜) 昨日11日、海外市場の動き

懸念の北朝鮮+ハリケーンのリスク後退に、円売りが加速し円は全面安!

週末の北朝鮮のサプライズはなく、ハリケーン「イルマ」は勢力が低下し「カテゴリー1」へ、被害は予想外に少ない可能性に加え、国連の北朝鮮への追加制裁は中ロの反対でより緩やかになる可能性が高く、リスクセンチメントは大幅に回復。

米株は12日の新型アイフォーンの販売を前に大幅上昇し、債券利回りは大幅上昇、原油価格もハリケーンの悪影響低下に上昇し、金価格も低迷し、為替相場はドルが全面高。

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USDJPYは前日比+1.44%、GBPJPY+1.26%、CADJPY+1.83%と円安が加速。先週金曜日の107.30台までの大幅な円高はいったいなんだったのであろうか? 結果論となるが日本の円が再評価されたのでははく、ただ単にリスクのヘッジに円が選好されただけに過ぎず、その外的要因がなくなれば、元の水準へと逆戻りへ。株高+米金利の大幅上昇に、USDJPYは円ロングの激しい巻き戻しに9月6日の高値109.40を上回り、9月5日の水準へと逆戻りし109.50円がポイントでこの水準から円ベアになることもためらわれる。

EURUSDは前日比-0.69%と、ECBのユーロ高牽制姿勢が気になりはじめ、10月の理事会では穏やかなQEの実施は極めて穏やかになる可能性が意識され、EURUSDの売りが強まり、7日の水準へ逆戻りするも、1.1900の大台は引き続きボトム感が強い。

GBPUSDは前日比-0.19%と、ドル全面高の流れにもつれ安ながらGBP売りは限定的。EURGBPは-0.40%、EURAUD-0.36%とGBPは他の通貨では上昇。FT紙は「BOEは市場に対して、利上げ織り込みの過少評価を警告」。先週金曜日の高値水準とほぼ同じ1.3220台で上げ止まるも、小幅な下落にとどまり1.1360台を維持しており、底堅い通貨の一つ。

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◎原油価格(WTI)は48.05と48ドル台へ上昇、+0.57(+1.20%)
◎米株は大幅上昇、ダウ+259.58(+1.19%)、S&P500+26.68(+1.08%)、Nasdaq+72.07(+1.13%)。
◎米債利回りは大幅上昇、10年債利回りは前日2.05→2.13%、2年債も1.262→1.32%へ上昇。
◎DXYは前日91.35→91.98へ上昇、VIXは前日12.12→10.76へ低下。

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北朝鮮制裁決議案、原油禁輸盛り込まず輸出量制限に修正へ。

ハリケーン「イルマ」カテゴリー1へ勢力低下。

ドイツ=ドラギECB総裁の後任にバイトマン独連銀総裁の就任を望む。

FT紙=BOEは利上げの可能性を過小評価していると市場に警告する可能性を指摘。

ハンソン・エストニア中銀総裁=ECB政策正常化は既に始まっており、それは極めて緩やかなもの。

ポーランドMPCメンバーLON氏=数か月のうちに50BP利下げの必要性。PLN高、弱い投資はポーランド中銀の利下げを正当化する。 将来的なPLN売り為替介入は正当化される。

クーレECB専務理事=為替相場への外的な衝撃が持続すれば、金融環境が不適切に引き締まり、インフレ見通しに望ましくない影響を及ぼすことがあり得る。為替のインフレへの影響は近年低下している。ユーロの成長への影響も金融危機後低下した可能性。ユーロの成長への影響も金融危機後、低下した可能性。