2017/09/26

2017年9月25日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月25日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

週末のNZと独選挙の結果を受け、欧州市場に入ってもNZDとGBPの売り圧力は変わらず。北朝鮮リスクの高まりに円買いが強まる。

NZ総選挙の結果は与党辛勝し 連立協議がTPP交渉に影響を受ける可能性にNZドル売りの流れは変わらず、開始直後の0.7327を高値に欧州市場に入り一0.7252まで下落から、0.7295まで値を戻すも上値は重い。

独連邦議会選挙の結果は、メルケル首相の与党連合は単独で過半数を維持できず。予想外に極右政党の躍進し第3党に。ユーロや周縁諸国の逆風となる可能性に、独債利回りは低下しユーロ売りが強まり、アジア市場の高値1.1930台から欧州市場は1.1900を割り込み続落。

注目のドラギECB総裁からは、為替関連で下振れリスクが存在。量的緩和に関する決定の大部分は10月に下す予定。非常に大規模な緩和が必要で、依然としてインフレ見通しは不透明と、直後は1.1862の日中の安値をつけてから反発へ。

ダドリーNY連銀総裁は、FRBは徐々に利上げを行う道筋をたどる、物価の軟調さが消え国内経済の基礎的条件が良好とタカ派発言にも、為替相場への影響は見られず。

USDJPYは、アジア市場の112.53を高値に111.95~35のレンジで推移していたが、米国市場に入り北朝鮮外相が「トランプ大統領氏の発言は宣戦布告に相当する」との発言を引き引き金に111.70台まで急落。


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〇原油価格(WTI)は減産の延長期待に51ドル台へ上昇。
〇欧州株は小動き、EUROSTOXX50は-0.05(-0.00%)と変わらず、独DAXは小幅高、英FTSEは小幅安。
〇10年債利回りは、独債は底値から値を戻すも弱さが目立ち、英債はマイナス幅を縮小し小幅高へ変化。米債は安値1.329%からら値を戻すも前日比で小幅低下し1.343%で推移。

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ダドリーNY連銀総裁=FRBは徐々に利上げを行う道筋をたどる。物価の軟調さが消え国内経済の基礎的条件が良好。次の景気後退期までに金利はより高水準に。

ドラギECB総裁=下振れリスクが存在。量的緩和に関する決定の大部分は10月に下す予定。構造的な問題が経済の統合を妨げている。ユーロ圏の回復は加速し広範にわたっている。非常に大規模な緩和が必要で、依然としてインフレ見通しは不透明。

安倍首相=プライマリーバランスの2020年黒字化する目標の達成は不可能になった。

フランス政府=今後5年間の公共投資計画を発表。投資額は総額570億ユーロ。

独連邦議会(下院)選挙を受け、安全資産の買いが強まる=メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が、自由民主党(FDP)・緑の党との連立樹立を迫られるのではないかとの懸念が浮上。極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が第3党に躍進。FDPはギリシャの債務負担軽減と引き換えにギリシャのユーロ離脱を求める可能性が高く、ユーロや周縁諸国の逆風となる可能性。