2017/09/26

2017年9月26日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月26日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

イエレンFRB議長の講演を前にして、米株は強く米債利回りは上昇。

為替市場は、共和党のオバマケア撤廃法案がコリンズ上院議員反対で成立不能となるも、27日公表予定の共和党減税計画が気になる中で、目先はイエレンFRB議長の講演を前にして、強い米株と米金利の上昇にドルは全面高。

USDJPYは112円台を回復、EURUSDは1.1800を割り込み、GBPUSDは1.3400の大台を試す動きへ。AUDUSDは0.7900を割り込み、NZDUSDは0.7200を割り込む。ただし、原油価格の上昇なのか、USDCADは1.24台→1.2350台へと下落し前日とほぼ同水準を維持。

EURUSDは、メルケル首相の与党連合が「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」議席を減らし、自由民主党(FDPが連立から離れる構えで、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の共同党首が離党するハプニングがあったが第3党に躍進。市場の反応は連休あけからEUR売りを継続。欧州市場に入ると1.1850、1.1800を割り込みストップをつけて1.1780でようやく下げ止まるも戻りは鈍く下値トライを継続中。

GBPUSDは、先週22日にムーディーズが英国の長期債務格付けを引き下げたのを皮切りに、メイ英首相が先週イタリアで演説で、EU離脱交渉の行き詰まりを打開できず、9月25日に英国とEUで4回目の交渉を行う。欧州市場の序盤には一時1.3510台まで上昇するも続かず、米国市場に入ると1.3410台まで下落し、1.3400の重要なポイント直前で下げ止まるも上値は重く、01:45のイエレンFRB議長講演待ちの動きとなっている。

USDJPYは、アジア市場は111.50~80の狭いレンジで推移。欧州市場に入ると徐々に底堅い動きとなり、株高+債券利回りの上昇に米国市場に入るとアジア市場の高値111.80を超え、112円を上回り北朝鮮外相の強硬発言に急落スタートの水準となる112.20近辺まで値を戻してようやく上げ止まり、イエレンFRB議長講演待ちへ。

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〇EURO STOXX50、独DAX、英FTSEは大きな変化は見られず、米株は上昇からスタートし小幅高。
〇独債券利回りは上昇、英国は横ばい、米債利回りは上昇し10年債は2.234%、2年債も1.44%へ。

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USD 7月 S&P/ケースシラー住宅価格指数=前年比予想5.8%(5.8% 前回5.7→5.6%)→ 前回を上回るも予想と変わらず。

USD 8月 新築住宅販売件数=56万件(予想58.8万件 前回57.1→58万件)、前月比-3.4%(予想3.3% 前回-9.4→-5.5%)

USD 9月 CB消費者信頼感指数=119.8(予想120.6 前回122.9→120.4)、現況指数=146.1(予想 前回151.2→148.4)、期待指数=102.2(予想 前回104.0→101.7)→ 前回が下方修正され、予想をも下回る

USD 9月 リッチモンド連銀製造業指数=19(予想13.0 前回14.0)→ 予想を上回る

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王毅中国外相=朝鮮半島情勢は非常に危険な段階にあるとの認識。北朝鮮の核・ミサイル開発の進行を阻止し、一段の緊張の高まりを防ぐとともに、とりわけ軍事力の行使を回避することが急務。

マティス米国防長官=北朝鮮の核・ミサイル開発による危機に対処するため、外交努力を続けている。

トランプ大統領が27日公表の共和党減税計画=パススルー課税」の税率を現行39.6%→25%程度に引き下げる案が盛り込まれる見通し。

「ドイツのための選択肢(AfD)」のペトリ共同党首が離党を表明。

メイ英首相が先週イタリアで演説した演説で、EU離脱交渉の行き詰まりを打開できず。英国とEUは9月25日に4回目の交渉を行う。