2017/09/08

2017年9月8日(金曜)昨日7日、海外市場の動き

2017年9月8日(金曜)昨日7日、海外市場の動き

注目のECB理事会は金融政策を据え置き、ガイダンスの変更もなく、EUR高を警戒し、ECBスタッフはインフレ見通しを引き下げるが、ドラギECB総裁はQEの大筋は10月に示すことを示唆。強弱材料にEURUSDは直後の1.1930~1.2060と上下変動から、1.20台を維持し市場の評価はEUR買いへ。

9月9日(土曜)の北朝鮮建国記念日のリスクは変わらず。韓国大統領は今週末に北朝鮮がミサイル発射を再開する可能性を指摘。リスク回避の動きが強まり、債券買い(米金利低下)+リスク回避に選好される円買いも強まる。

米上院は、ハリケーン支援と債務上限法案を可決。連邦債務上限の約3か月間と一時的な引き上げ合意で不確実性は消えず、時間を遅らせるだけとの認識も。米債利回りは低下し、ハリケーン「イルマ」の影響も気になり、ドルは全面安。

USDJPYは、アジア市場の109.26を高値に徐々に108.60台まで続落。9月9日の北朝鮮建国記念日にミサイル発射を再開する可能性が指摘され、リスク回避の円買いと、米債利回りの低下に、108.05まで下落。何とか108円台を維持し、108.61まで値を戻すも週末リスクが気がかりで円買いの流れを継続中。

EURUSDは、アジア市場の動きは鈍く、欧州市場に入りEUR買いが開始。ECB理事会は金融政策の変更はなく、ガイダンスの変更もなく1.200を超えられず。ECBスタッフ見通しはインフレ見通しを引き下げ、注目のドラギECB総裁の会見ではEUR高をけん制しながらも、EURUSDは1.1920~1.2060のレンジで変動するも、1.20の大台を維持しながらQEの大筋を12月に示すことを発表、EUR買いが優勢となり1.20の大台を維持するも、今後の動きには注意が必要。

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〇英FTSは+42.85(+0.58%)と上昇が目立ち、新興国株は強く、米株の動きは緩慢で、ダウ-22.86(-0.10%)、S%P500 -0.44(-0.02%)、Nasdaq+4.55(+0.07%)。
〇英国債利回りは前日1.005→-0.972%へ低下、米債利回りは低下し、10年債は前日2.105→2.044%、2年債も1.3→1.266%へ低下。
〇原油価格(WTI)は49.14-0.02(-0.04%)で前日とほぼ変わらず。
〇DXYは前日92.29→91.512-0.778(-0.84%)とドル売りが進む。

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◎ユーロ圏 第2四半期 GDP確報値=前期比0.6%(予想0.6% 前回0.6%)、前年比2.3%(予想2.2% 前回2.2%)→ 前年比は予想を上回りEUR買いの材料にされる。ユーロ高で輸出の伸びが鈍化するなか、消費支出や投資が成長を主導
◎欧州中銀(ECB)、政策金利の据え置きを決定、上限金利(限界貸出金利)0.25%、下限金利(中銀預金金利)-0.40%、債券買い入れ額月額600億ユーロの、据え置きを決定、予想通りでガイダンスの変更もない
◎新規失業保険申請件数=29.8万件(予想24.2万件、前回23.6万件)→ ハリケーン「ハービー」の影響で予想外に悪化へ
◎第2四半期の非農業部門労働生産性・確報値=前年比1.5%(予想1.3% 前回0.9%)→ 予想を上回る、単位労働コスト・確報値=前年比0.2%(予想0.3% 前回0.6%)→ 予想を下回る
◎カナダ建設許可件数=前月比-3.5%(予想-1.5% 前回2.5→4.4%)→ マイナス幅は予想を大幅に上回るも、前回分が大幅に上方修正
◎カナダIvey購買部協会指数=56.3(予想 前回60.0)→ 前回を下回る
◎米週間原油在庫=458.0万バレル(予想400万バレル 前回-539.2万バレル)

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韓国大統領=今週末に北朝鮮はミサイル発射を再開する可能性がある→ リスク回避の動きが強まり、米債は買われ円買いが強まる。

米上院=ハリケーン支援と債務上限法案を可決。連邦債務上限の約3か月間と一時的な引き上げ合意で不確実性は消えず、時間を遅らせるだけとの認識も。

メスター・クリーブランド連銀総裁=年内の追加利上げに違和感はない。フィッシャー副議長を無くすのはFRBにとって損失。

ライアン下院議長=法人税率は現実的に22.5%程度。