2017/09/02

最新のIMMポジションから、 2017年9月2日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年9月2日(土曜)

集計日が8月29日(火曜)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションでは、ネットロングが前週の99,468→103,160へ、3,692コントラクトと小幅ながら3週間ぶりに増加しています。

ただし、集計日の29日はドル円108.20台の円最高値、EURUSDが1.2070台のEURの最高値を付けた後はドルの買い戻しも強まっていますので、その状況を含めて考える必要があります。

ロングの増加幅が最も顕著だったのは、豪ドルで前週比では+6,043コントラクトのロングが拡大、米ドル換算では前週の-47.80億ドル→-52.87億ドルへと約5億ドル相当のドル売りが加算されたことになります。

逆に、ショートの増加幅が最も顕著だったのはポンドで、前週比で-5,655コントラクトのショートが拡大、米ドル換算では前週の+36.78億ドル→+41.62億ドルへと約5億ドル相当のドル買いが加算されたことになり、偶然にもドルベースで考えると、対ドルでは「豪ドル買い=ポンド売り」となっています。

【円】-74,086→-68,524(5,562)
3週間連続で円のショートが減少してはいますが、主要通貨の中では引き続きNO.1のショートの座を維持。米ドル換算ではドル買いが約78億ドルでピークの7月18日の週142億ドルから大きく減少しています。

【ユーロ】87,976→86,519(-1,457)
ピーク時の93,685コントラクト(7月8日の週)からは減少気味ながら、絶対的な高水準を維持し、ロングNO.1の座を継続中。米ドル換算ではドル売りが約129億ドルで7月3日の週以降は、110億ドル台を維持しています。

【ポンド】-45,900→-51,555(-5,655)
3週間連続でショートが拡大中ながら、FX市場では1.2850~1.3000のレンジ相場を維持し大きな変化は見られず。米ドル換算ではドル買いが約41.16億ドルで直近の最高値を更新していますが、5月2日の65.78万ドルから比較うると現象傾向にあります。

【カナダドル】51,099→53,167(2,068)
直近の3週間では50,000コントラクト台のロングを維持し安定しています。米ドル換算ではドル売りが42.49億ドルと過去4週連続で40億ドル台を維持しています。また、8月31日の予想を上回るカナダGDPから続く、カナダドル買いにロングがさらに急拡大している可能性も考えられます。

【豪ドル】60,484→66,527(6,043)
3週連続でロングが増加し、ネットポジションも7週連続で5万コントラクト台を維持しており安定した動きとなっています。米ドル換算ではドル売りが52.87億ドルと 2013年4月16日のドル売り55.87億ドル以来の数字となっています。


詳しくは、別途データを参照してください。


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