2017/09/29

2017年9月29日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年9月29日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

今日9月29日は、週末、月末、四半期末。経済指標と発言が多く予定されており、動かないわけがない金曜日となっている。ちなみに日経平均株価は前日比-6.83(-0.03%)とほぼ横ばい。

経済指標ではこれからの欧米市場で、英GDP、ユーロ圏CPI、米個消費支出、シカゴPMI、ミシガン大学消費者信頼感と多くあるが、注目しているのはカナダ月次GDPの数字と、ブロードベントBOE副総裁、カーニーBOE総裁、カンフリBOE副総とBOE要人の発言が多数のポンド。

USDCADは昨日の高値が1.2519と1.25近辺を上限とした動きで、安値も1.2410~20台と現状は安定している。今日のカナダGDPが強い数字ともなれが、9月8日の安値1.206→昨日1.2519まで戻していることもあり、再利上げ期待が強まることで、大きく変動する可能性も残っている。

BOE発言では、27日のスカイ・ニュースで、ハルデーンBOE政策委が「賃金上昇に関する心強い兆しがみられる。利上げは英経済にとり好ましいニュースとして受け止められるべき。賃金と生産性の双方において、トンネルの出口に近づきつつあると期待している」とタカ派発言をしており、今日のこの3名の発言内容を注目したい。

アジア市場は、週末・月末・期末の特殊要因なのかUSDJPYは仲値でドル買い需要が強く112.67まで上昇、その後も112.50台をボトムに、112.55~73の狭いレンジに終始、欧州市場の動き待ちとなっている。ただ、特殊要因が出やすいためGBPJPYとEURJPYの動き次第では、一時的に大きく変化する可能性も気になる。

それと、今後の動きでは、来週は中国が国慶節に入り10月1日から8日まで休場となり、潜在的には10月22日の衆議院選の結果を予測することはできず、中長期での円ポジションを持ちにくくなっており、「ポジション調整による変動、または、動かない」リスクも気になる。

サプライズは、週末の北朝鮮リスクだが、これも予測することは不可能で、若干のリスク回避の動きが出る可能性も。

EURUSDは、1.1800の大台を回復し上昇傾向を維持できるのでしょうか? アジア市場では1.1750~90のレンジから、欧州勢の参入に1.1800を狙う動きが強まっている。これからの時間はこの結果待ちと、EURGBPの特殊要因には注意。

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◎JPY 8月 全国消費者物価指数=前年比0.7%(予想0.6% 前回0.4%)、除く生鮮=前年比0.7%(予想0.7% 前回0.5%)、除く生鮮・エネルギー=前年比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)→ 総合の前年比は予想を上回り、コア・コアコアは予想通りながら前回を上回る
◎GER 8月 小売売上高=前月比予想-0.4%(予想0.5% 前回-1.2%)、前年比予想2.8%(予想3.2% 前回2.7→2.8%)
◎GBP 9月 ネーションワイド銃悪価格指数=季調済前月比0.2%(予想0.1% 前期−0.1%)、季調前前年比2.0%(予想1.9% 前回2.1%)
◎FRN 9月 消費者物価指数・速報値=前月比-0.3%(予想0.3% 前回0.5→0.6%)、前年比1.1%(予想1.0% 前回1.0%)
◎CHF 9月 KOF先行指数=105.8(予想105.5 前回104.1→104.2)

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