2017/09/19

2017年9月19日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年9月19日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

連休明けの東京市場は、先週金曜日の北朝鮮弾道ミサイル発射にもかかわらず上昇を続けている日本株と円安相場。さらに、週明けから衆議院の早期解散の思惑が加わり株価は続伸し、20日のFOMCで米資産縮小と年来の再利上げの観測が強まり米金利は強含み、円売りの流れは止まらず。

為替市場は、9月6日のカナダの利上げにカナダドル買いが加速しUSDCADは1.20台へ突入、9月5日に1.30の大台を超えたGBPUSDは、早期の緩和縮小期待に1.36台まで上昇するなど、ヒーローを取り換えながら、利上実施+利上げ期待度の高い通貨は相変わらず強さを維持し、GBPUSDの買い、USDCADの売りの流れは変わらず。

USDJPY相場は、先週末に111.50円のポイントを上回り、GBPJPYやCADJPYがリードする円安相場に突入。今日の東京(アジア)市場でも、10月22日の衆議院選挙の実施の可能性に、「株高=円安」の流れが強まり111.80台まで上昇、押し目かいに押し目なしの状況が9月11日の109円台乗せから続きこの流れが大きく変化する動きは見られず、

EURUSDは、EURGBPの売りやEURCADの売りの影響をうけながら、ECBの将来的な緩和の縮小期待は消えず上昇力を秘めながらも、市場の関心は目の前のBOEとFOMCにより強く焦点があたり、1.2000の上限をクリアに上回るまでは積極的に動いにくい状況は変わらず。

AUDUSDは、注目の豪中銀議事録では、豪ドル高へのリスクを警戒する一方、インフレ圧力の抑制に寄与とあり、賃金とインフレの伸び弱いが安定し、当面続くと予想。過去1カ月の国内データは全体的に見てポジティブで、緩やかな成長改善の見通しと一致とあった。市場の反応は直後からAUDUSDは0.800をめざして上昇するが、0.800の壁は厚く上げ止まっているも底堅く推移。


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豪中銀議事録(9月5日分)=景気が徐々に上向くのに伴い、先行き堅調な雇用の伸びを見込む一方、住宅債務が家計所得を上回ることに伴うリスクを指摘。全国各地に雇用増の裾野が広がり、鉱業投資ブームの終わりに伴う調整が「完了に近づきつつある」ことが示唆。

豪中銀議事録(9月5日分)=賃金とインフレの伸びはなお低いものの安定しており、こうした状態が当面続くと予想。過去1カ月の国内データは全体的に見てポジティブで、緩やかな成長改善の見通しと一致。

豪中銀議事録(9月5日分)=豪ドル高は国内の成長を圧迫する一方、インフレ圧力の抑制に寄与しており、豪ドルが一段高になれば、成長とインフレの伸びが鈍化する見通し。