2017/09/28

2017年9月28日(木曜)昨日27日、海外市場の動き

2017年9月28日(木曜)昨日27日、海外市場の動き

米税制改革案の期待&結果を受け、米株+米金利は上昇。為替相場はカナダドル安が目立ち、ドル高傾向は変わらないが、利食いに高値から値を下げる。

USDJPY+0.54%、EURUSD-0.40%、GBPUSD-0.54%、NZDUSD-0.11%、USDCAD+1.04%。

30年ぶりの米大型税制改革案の発表を前にしての期待感に米株と米金利は上昇しドル買いが先行。結果にUSDJPYは113.26までEURUSD1.1710台へと高値を示現するも、利食いのドル売りが強まるが一日を通じてみるとドルは連騰。

オバマケア改廃案は先送りされるもトランプ大統領は強気で楽観的で期待感をつなぐ。ボロズ・カナダ中銀総裁は期待に反してややハト派でCAD売りへと変化。ブラード・セントルイス連銀総裁はハト派発言にドル買いがやや抑制。

米耐久財受注は予想を上回り米経済の底堅さが確認されドル買いが強まるが、NAR中古住宅販売保留件数は在庫不足と価格上昇で、予想外にマイナス幅が拡大しドル買いの流れも弱まる。

早朝(28日)のNZ中銀の金融政策は予想通り政策金利は1.75%に据え置く。声明で「政策は不確実性が残り、インフレ率は今後数四半期に減速の可能性強い」に、NZDUSDは0.7210台→0.7190台へ値を下げる。

USDCADはボロズ・カナダ総裁発言に1.2330台→1.2470台へと上昇するも1.25のポイントは抜けず。前日のカナダ財務相のタカ派発言でカナダドルは上昇し注目されたが、「経済は力強いが、賃金の伸びは予想よりも鈍く、金利の適切な道筋を見極めるのは非常に困難」とややハト派で、期待感が強かった分だけ直後にはカナダドル売りが加速へ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇米債利回りは上昇、10年債は前日2.236→2.3%、2年債も1.436→1.475%へ上昇。
〇米株は上昇、ダウ22,340.71+56.39(+0.25%)、S&P500 +10.20(+0.41%)、Nasdaq+73.10(+1.15%)
〇原油価格(WTI)は原油在庫の減少もあり、52.05+0.17(+0.33%)と52ドル台を維持し高値で安定。
〇金価格は、弱含みで1,286.30-15.40(-1.18%)。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎USD 8月 耐久財受注・速報値=1.7%(予想1.0 前回-6.8%)、除く輸送機器=0.2%(予想0.2% 前回0.6→0.8%)、→ 予想を上回り米経済の底堅さが確認されドル買いが強まる
◎USD 8月 NAR中古住宅販売保留件数=前月比-2.6%(予想-0.5% 前回-0.8%)、前年比-3.1%(予想-0.5% 前回-0.5%)→ 在庫不足と価格上昇で、予想外にマイナス幅が拡大しドル買いの流れも弱まる

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

米税改革案=法人税を35→20%へ引き下げ、個人所得税を現行7段階→12,25,35%の3段階に簡素化し、個人所得税35%超の区分追加を検討、パススルー税は39.6→25%に引き下げへ(米企業の約95%がパススルー企業)。住宅ローンや寄付などを除き、税控除の一部が廃止へ。

米税改革案=税制改革に伴い連邦政府の歳入が今後10年間で最大5.9兆ドル込むと予想。

ポロズ・カナダ中銀総裁=経済は力強いが、賃金の伸びは予想よりも鈍い。金利に予め決まった道筋はない。インフレ見通しについて不透明な要素が数多くあるため、金利の適切な道筋を見極めるのは非常に困難。

ポロズ・カナダ中銀総裁=金融政策へのアプローチにおいて機械的にはならない。金利にあらかじめ決まった道筋はない。石油ショックへの対応を評価するも、インフレ見通しの低迷など、経済がフル稼働状態なのか不透明感が強まる。

ブラード・セントルイス連銀総裁=低成長やインフレ動向から、早期利上げの必要性薄らぐ。米成長率が今年下期に加速するとの期待は、低調なマクロ経済指標やハリケーンの影響によって後退。

28日のNZ中銀の金融政策=金融政策の据え置きを予想通り決定、政策金利は1.75%に据え置く。

28日のNZ中銀声明=政策は相当な期間緩和的。不確実性が残り、政策は調整必要な可能性。インフレ率は今後数四半期に減速の可能性強い。

イラク北部のクルド自治区=独立の是非を問う住民投票で賛成票が92.7%に達した。イラク中央政府や近隣国は反発。国際線や原油パイプラインの停止を示唆して圧力を強めており、中東の混迷が一段と深まる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X