2017/09/16

2017年9月16日(土曜)昨日15日、海外市場の動き

2017年9月16日(土曜)昨日15日、海外市場の動き

ポンドは続伸、ロンドン地下鉄テロを受けても高値圏を維持。

GBPUSD+1.39%、GBPJPY+1.96%、EURGBP-1.20%とピークから低下するもポンド高を維持、NZDUSDも+0.94%と強い。USDJPY+0.56%、EURJPY+0.78%、AUDJPY+0.52%、CHFJPY+0.92%、NZDJPY+1.51%と、ピークから低下するも円安を維持。

欧州市場では、前日のカーニーBOE総裁に続き、ハト派のブリハBOE政策委員も利上げを摘。英金利の大幅上昇に、GBPUSDがリードするドル売りと、GBP買いがリードする他通貨の下落と重なりGBPは全面高でロンドン地下鉄テロ事件でもGBP売りに大きな変化は見られず。逆に、円は北朝鮮リスク円安へと動きに株高の流れに一時全面安。

米国市場では、ハリケーンの影響に、予想外に弱い米鉱工業生産と小売売上高を受け、アトランタ連銀のGDPNowは米第3四半期GDP予測値を3.0→2.2%へ引き下げている。前日の強いCPIに盛り上がった米資産縮小と再利上げの期待感に水を指しドル売りへと繋がるが、GBPUSDの上昇も弱まり、米債利回りは上昇し米株は強く週末相場にドルの買い戻しも見られ、円売りも弱まり週末のポジション調整の動きへと変化。

GBPUSDは、アジア市場の1.3381をボトムに、欧州市場は1.3400~10で取引が始まり1.3450まで上昇。前日のカーニーBOE総裁に続き、ハト派のブリハBOE政策委員までもが「数か月のうちに利上げが必要になる可能性」を指摘。英債利回りは急伸し1.3500の大台を超えると幅広いポンド買いが入り全面高で、気が付けGBPUSD1.36台(高値1.3616)、GBPJPY151円台と共に昨年6月の英国のEU離脱が決まった日以来の最高値を更新。

米国市場に入り、ハリケーンの影響を強く受け、米鉱工業生産と小売売上高が弱くドル売りが強まるも、ロンドン地下鉄テロ事件の影響もあるのか、1.36台からの上昇力は鈍く、売りも見られるが、1.3560~1.3615のレンジでポンド高傾向は止まらず。

USDJPYは、早朝の北朝鮮のミサイル発射直後の安値109.55をボトムに、111.3まで続伸。アジア市場は予想外に強い日本株に徐々に底値を切り上げ110.50台へ。欧州市場に入るとGBPJPYの買いがリードする円売り(NZDJPYの買いも強かった)、ドル売りの流れの中で円は独歩安。111円も上抜け111.33まで上昇しようやく上げ止まりながらも111円台を維持。

米国市場に入り、ハリケーンの影響を強く受け、米鉱工業生産と小売売上高が弱くドル売りが強まるもと、110.62まで下落しクロスでの円売りは弱まる。米株と米債利回りは強く買い戻しも入るが111円台の上値は重くなり110.80を中心とした上下10ポイントのレンジで動きは収束。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


〇米株は小幅高。ダウ+64.86(+0.29%)、S&P500+4.61(+0.18%)、Nasdaq+19.38(+0.30%)、BOEの利上げ観測の高まりに、英FTSE-79.92(-1.10%)下落、独DAX-21.64(-0.17%)
〇米債利回りは弱い米経済指標にも上昇へ。前日比では、米10年債2.185→2.202%、2年債も1.362→1.38%。 独10年債0.413→0.433%、英10年債1.23→1.309%。
〇原油価格(WTI)は前日49.89→49.83と大きな変化は見られず。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


●米NY連銀製造業景気指数=24.4(予想18.0 前回25.2)→ 前回を下回るも予想を上回る
●米小売売上高=前月比-0.2%(予想0.1% 前回0.6→0.3%)、除く自動車前月比-0.1%(予想0.3% 前回0.5%)→ 予想と前回を下回る
●米鉱工業生産=前月比-0.9%(予想0.1% 前回0.2→0.4%)、設備稼働率=76.1%(予想76.8% 前回76.7→76.9%)→ 鉱工業生産は予想外のマイナスで、設備稼働率は予想と前回を下回る
●米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=95.3(予想95.1 前回96.8)→ 予想を若干上回る
●米企業在庫=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.5%)→ 予想を下回る


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

S&Pはポルトガルを投資適格に格上げへ。

イスラム国系メディアのアマク通信=ロンドン地下鉄テロでイスラム国が犯行声明。


X