2017/09/28

2017年9月28日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き


2017年9月28日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

衆議院選は、10月10日公示、22日投票が決定。
米共和党議会の税制改革案を評価した米株と米債利回りの上昇が、ドル高傾向を維持。

日経平均株価は+104.33(+0.51%)と強含みで推移。米金利は強含みで推移、原油価格(WTI)は52ドル台を維持し安定推移。


昨日はポロズ・カナダ中銀総裁の期待を裏切る若干ハト派の発言にカナダドルは反応。前日のカナダ財務相のタカ派発言の影響を受けた期待感先行の反動に、USDCADは1.20~1.25の上限を試し、ストップの買い戻しを試す売動きとなっています。

日本では衆議院選が本決まりとなり、民主党は解党し選挙に臨むことになり政局の動きはあわただしさを拡大。USDJPYは昨日、一時113.25円と久々の113円台を示現しながらも、終盤にかけては「待てました!」張りの大口の売りに押され112.30台まで約1円近く急落。

その後の買い戻しの強さを見ても、このような上下変動の激しい相場展開では、短期投機筋は極めて短期的な取引に偏りやすく数PIPSの利益で我慢するか、想定しているレンジの上下目標値までじっと我慢をしながら待ち、だめならやめるくらいの覚悟は必要になっています。

それにしても、世の中には円高思考が相変わらず多いのにはびっくり。もちろん、オプションのリスクリバーサルは円コールオーバーで、将来の円高方向を反映したプライスになっている。(面白いことに、CFTCの通貨先物市場の円ポジションは逆に円ショートで変わらず)。

巷の円ブル派では、USDJPYが65円とか75円説もよく聞こえてくるが、取り巻く環境は大幅な円高を容認するようには思えず。とりあえず「レンジ相場は続くよどこまでも!」で対応したい。ポジションを考えるとクロスでの取引だけに集中するもこと選択肢ではないだろうか?

EURUSDは1.1200の大台を達成した後、独総選挙の結果を意図したのか、フランスのカタルーニャ州の独立の動きの悪影響なのか、たまたまなのかは不明ながら続落傾向は止まらず、ついに1.17台へ。200週MVが1.1718にあり、この水準をどのように試すのでしょうか? 

一方、GBPUSDは弱含みで推移しているも、EURGBPの売りの影響もあるのか、9月27日の安値1.3364のボトムを意識し下げ止まっています。 GBPJPYはしっかりとしたGBP高の水準を維持し、上昇トレンドを維持し引き続き期待できる通貨を維持しています。

今日の早朝、午前5時のNZ中銀の金融政策では、予想通り1.75%の政策金利の維持を発表。声明では「政策は相当な期間緩和的。不確実性が残り、政策は調整必要な可能性」、「インフレ率は今後数四半期に減速の可能性強い」とあり、上下に変動しながらも利上げ期待度は弱く上値の重い展開は変わっていません。

今日、これからの予定はたくさんあります。
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17:00 EUR プラートECB理事講演
17:15 GBP カーニーBOE総裁講演
18:00 AUD デベル豪中銀総裁補佐講演
20:10 EUR ラウテンシュレーガーECB専務理事講演
21:30 USD 第2四半期 GDP・確報値=前年比予想3.1% 前回3.0%、個人消費=前年比予想3.3% 前回3.3%、GDPデフレーター=前年比予想1.0% 前回1.0%、コアPECデフレーター=前年比予想0.9% 前回0.9%
22:45 USD ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
23:00 USD フィッシャーFRB副議長発言
2:30 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁講演

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韓国国家安保室長=北朝鮮が10月10日(朝鮮労働党の創立記念日と18日(共産党大会開幕)頃に行動を起こすことが見込まれる。

ハルデーンBOE政策委員(27日のスカイ・ニュース)=賃金上昇に関する心強い兆しがみられる。利上げは英経済にとり好ましいニュースとして受け止められるべき。賃金と生産性の双方において、トンネルの出口に近づきつつあると期待している。→ 前回のMPCで据え置きに投票したが、次回の動きを注目したい。

オバマ大統領=オバマケア改廃案を来年に改めて採決に持ち込む方針。

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