2017/09/29

2017年9月29日(金曜) 昨日28日、海外市場の動き

2017年9月29日(金曜) 昨日28日、海外市場の動き

為替相場はアジア・欧州市場のドル買いから、米債利回りの低下もあり米国市場はドル売りへと変化し、ドルは全面安。

EURUSD+0.35%、GBPUSD+0.40%、AUDUSD+0.07%、NZDUSD+0.50%、USDCAD-0.42%とドル売り傾向へ。

ちなみに、今日29日は週末・月末・期末で特殊要因の動きと、日本のCPI、英国GDP、ユーロ圏CPI、米個人消費、カナダGDP、カンフリBOE副総裁、カーニーBOE総裁講演が注目される。

27日トランプ政権の大規模な税制改革案によるリフレトレード期待の反面、減税分を補うために財政赤字や債務拡大の懸念が広まる。

米債利回りは好調な米入札結果と、予想通りの米GDP(前年比だけは小幅上方するもハリケーンの影響で今後の伸びの鈍化予想も)+週末・月末・期末を直前に控えた調整なのか低下し、ドル売りへと変化。

ユーロ圏の景況感指数は強く、独CPIは1.8%と予想通りで、最近のユーロ高の為替動向とインフレへの影響は見られず。IMFはギリシャの銀行の資産査定要求を取り下げ、ギリシャ株は上昇。

注目のカーニーBOE総裁からは金融政策に関しての話は聞かれず、注目は引退近いフィッシャーFRB副議長から「QEの解除が必要で重要」と持論を示唆するも相場への影響は見られず。

USDJPYは、アジア市場の113.20台を高値に、欧州勢の参入に主要通貨での売りが加速する中、クロスでの円買いが強まり112.40台まで下落。米国市場に入っても、米債利回りの低下と、週末・月末・期末の円買い要因なのかドル売り傾向は止まらず、クロスでの円高傾向も続き112.25近くまでと安値引けで終了。

EURUSDは欧州市場で一時1.1720台まで下落したが、前日の安値1.1710台を割り込めず、10年ぶりの高水準と強かったユーロ圏の景況感指数もあり買いが強まり、米国市場に入り米債利回りの低下もあり1.18台を回復し、1.1770~95のレンジで推移し、1.18台を維持できず。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇米債利回りは、高値から緩やかに低下、10年債利回りは前日2.31→2.31%、2年債は1.471→1.451%へ低下→ ドル売りの流れへ
〇米株は小幅上昇、ダウ+40.49(+0.18%)、S&P500 +3.02(+0.12%)、Nasdaq+0.19(+0.00%)、
〇原油価格(WTI)は期末の利食いが強く、51.58-0.56(-1.07%)と52.86の高値から値を下げる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎ユーロ圏の景況感指数は113.0(予想112、前回111.9)と10年ぶりの高水準
◎独CPIは前年比1.8%(予想・前回1.8%)、HICP前年比1.8%(予想1.9 前回1.8%)
◎米第2四半期GDP前年比3.1%(予想と前回3.0%)から上昇修正(ハリケーンの影響に今後の伸びは期待できにくい)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

フィッシャーFRB副議長=現在の大規模な債券買い入れは一時的措置で、QEの解除が必要で重要。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=信頼感は高く世界中で成長見通しが明るく、低インフレでも今後数年間は経済成長が続くことを示唆。短期金利を一段と緩やかに調整することが重要。

IMFはギリシャの銀行の資産査定要求を取り下げる=銀行への懸念はないとのことでギリシャ銀行株は急伸。

ビルロワドガロー仏中銀総裁=現在の経済および労働市場の回復がやがてインフレ高進につながることは間違いない。著しく緩和的な金融政策全般を維持する一方で、純資産買い入れの強度を下げなければならない。

ビルロワドガロー仏中銀総裁=インフレが持続的に上昇するまで利上げは検討すべきでない。最近のユーロ高によるインフレへの影響を見極めるため、ECBは為替動向を注視。

米7年債入札は、最高落札利回りは3月以来の高水準で、米債利回りの上昇傾向が弱まる。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X