2017/09/13

2017年9月13日(水曜)アジア・欧州市場の動きと

2017年9月13日(水曜)アジア・欧州市場の動きと

英雇用統計が欧州市場の台風の目?

日経平均株価は連騰、原油価格は上昇幅を縮め弱含みで推移。米債利回りは小幅下落。為替市場は小幅ながら主要国通貨でドル売りの流れを維持。

昨日の米国では、ムニューシン米財務長官は年末までに税制改革を決めたいと言い、トラン大統領の望む法人税率15%の達成は難しいことを示唆。肝心のトランプ大統領は積極的に超党派議員と接触し税制改革などに向けた取り組みの加速を図っているが、今のところ評価されず。ただ米株だけは高値を更新して強さを維持し新興国株も強い。

GBPUSDは、昨日の強すぎる英CPIを引き金にドル売りの筆頭で1.33台の大台を達成し1年ぶりの高値水準を維持。今日の英雇用統計(17:30時)、明日のBOE金融政策委員会を重要なイベントを前にして伸び悩み気味ながら上下変動リスクを秘め、GBP相場の変動がGBPJPYを動かしUSDJPYを動かす可能性は否定できず。今日・明日の結果次第ではあるが流れは底値を切り上げている。

USDJPYは、日本株の続伸にもかかわらず、米金利の軟化や110円の実需の売り、投機筋の利食い+高値水準でのドルショートポジションと背景は様々。結果だけ見れば上値は重くなっているが今週に入ってからの急上昇に円ショートに回るチャンスは予想外に少なく、逆に円ロングに回るチャンスは多数あったように思えてならない。結果として押し目買いの圧力を意識しながらも110.50~111円は過去何度も上げ止まったポイントでこの水準を超えての上昇は相当な抵抗も考えられる。

AUDUSDは、昨日NZDUSDの急伸につれ高となっていたが、昨日、今日と主体性はなく、0.8000~50のレンジで長時間推移。来年の2度の利上げ期待が残る中で、中銀関係者から低成長により利上げが正当化できないとの指摘もあり、強弱混在するも底値を切り上げている動きに思えてならない。


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米最高裁判所=12日に難民の入国を広く禁止する大統領令の実施を認める判断を下した。連邦控訴裁が却下した件で、控訴裁判断の差し止めを求めた司法省の主張を認めた。

JPモルガン・ダイモンCEO=想通貨のビットコインを「詐欺だ」と批判。一方で、仮想通貨の基幹技術「ブロックチェーン」には関心があり、JPモルガン自体も技術開発に力を入れている。