2017/09/19

2017年9月19日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月19日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

明日20日のFOMCを直前にして、債券と株式市場の動きは緩慢で、為替市場ではJPY+AUD+NZDの上昇が目立っている。EURCHFは8月4日の高値1.1538を一時上回り、2年ぶりの水準へと上昇。

EURUSDは、早朝の1.1950近辺を底値に、アジア・欧州市場にかけて1.20台まで上昇。強い独ZEW景況感調査やユーロ圏経常収支の増加に高値圏で推移していたが、ロイターニュースで、「ECB関係者は10月の理事会ではQEプログラムの具体的な終了時期について合意せず」との報道に1.0950台まで下落するも、押し目買いの動きは強く、1.1990台を一時回復。EURCHFやEURGBPの動きに影響を強く受けている。

GBPUSDは、アジア市場で一時1.3550台まで上昇するなど底堅い動きが続いたが、欧州市場に入ると1.3460台まで下落。「ジョンソン英外相がEU離脱で自身の要求が受け入れられなければ、週末までに辞任する可能性がある」との報道が、逆にメイ英首相にとってポジティブ材料との判断に、GBPUSDは1.3530台まで上昇し、1.3500近辺を中心に上下に振らされる動きとなっている。

AUDUSDは、アジア市場で公表された豪中銀議事録がややポジティブでAUD買いが強まり、0.8000の大台を前にして値を下げる局面も見られた、欧米市場では0.80を上回り上昇が続き、上昇圧力が続く。

USDJPYは、日経平均株価が年初来の高値を更新するなど、アジア市場では、円安=株高の流れに、前日の高値111.66を上回り一時111.83まで上昇した。欧州市場に入ると、明日のFOMCを前にした利食いの売りと、111.80~00の売りに抑えられ流れは急変、朝方の安値111.37を割り込に111.20台まで下落するも、111.00~20の買い意欲は強い。


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〇原油価格(WTI)は50ドル台を回復し一時50.42ドルまで上昇。
〇欧州株は横ばいで推移、EURUSTOPXX50は+2.08(+0.06%)と動かず、独DAXは小幅低下、英FTSEは小幅上昇へ。
〇独債は小幅低下、米10年債利回りは前日とほぼ変わらず、2年債は小幅低下。

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ユーロ圏経常収支・季調前=325億ユーロ(予想 前回281→298億ユーロ)、季調済=251億ユーロ(予想223 前回212→228億ユーロ)

ユーロ圏建設支出=前月比0.2%(予想 前回-0.5%)

独ZEW景況感調査: 景気期待指数=17.0(予想13.5 前回10.0)、景気現況指数=87.9(予想86.6 前回86.7)→ 予想を上回る

ユーロ圏ZEW景気期待指数=31.7(予想32.4 前回29.3)→ 予想を下まわるが前回より上昇へ

米住宅着工件数=118万件(予想117.5万件 前回115.5→119.0万件)、前月比-0.8%(予想1.7% 前回-4.8→-2.25%)→ 着工件数は予想を上回るが、前月比は弱い。

米建設許可件数=130万件(予想122.0万件 前回122.3→123万件)、前月比5.7%(予想-0.8% 前回-4.1%)→ 予想を上回る

米第2四半期 経常収支=-1231億ドル(予想-1160億ドル 前回-1168→-1135億ドル)→ 予想外に赤字額が拡大し、2008年来の高水準。

米輸入物価指数=前月比0.6%(予想0.2% 前回0.1→0.5%)、前年比2.1%(予想2.2% 前回1.5→1.2%)、輸出物価指数=0.6%(前月比予想0.2% 前回0.4→0.5%)、前年比2.3%(予想 前回0.8→0.9%)→ 前月比は強く、前年比は前回を上回るも予想に届かず。

カナダ製造業出荷=前月比-2.6%(予想-1.6% 前回-1.8→-1.9%)→ 予想を下回る

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コーンBOE政策行政委員会委員=世界各国の中銀は金利上昇や債券買い入れプログラム縮小による金融機関に対するリスクを注視する必要がある。

英テレグラフ紙=EU離脱方針についてメイ英首相と対立しているジョンソン外務相が今週中にも辞任する可能性がある。

トランプ大統領=19日午後の夜遅くから国連総会で演説を予定。

ECB関係者(ロイター)=10月の理事会ではQEプログラムの具体的な終了時期について合意せず。