2017/09/05

2017年9月5日(火曜)昨日4日、海外市場の動き

2017年9月5日(火曜)昨日4日、海外市場の動き

米国市場はレーバーデーで、後の無い欧州市場は、北朝鮮の水爆実験のサプライズの影響は予想外に軽微で、米ハリケーン「ハービー」の影響、米連邦債務上限の引き上げや、米デフォルトのリスク、ECB理事会を含めどのように織り込むか、疑心暗鬼の状態が続く。

金融市場は弱いリスク回避の流れを継続し、債券が買われ利回りは低下+株価は弱く、為替市場はリスク回避に選好されるJPYとCHFはドルや他の主要通貨に対しても強い。9月9日の建国記念日に向けて新たなICBMが発射される可能性の報道にもかかわらず、予想外に平穏な値動きとなっている。

USDCHFは前日比-0.67%と、リスク回避に選好され最も下落幅は大きくCHFが上昇し、JPYを含め主要通貨に対して上昇が目立っている。先週末終値0.9640→週明け0.9595とギャップを空け下げて取引が始まり、他の主要通貨でドルの買い戻しが目立つ中で、唯一ドル売りの流れを維持。欧州市場に入っても売りは止まらず0.9552まで続落し0.9570台で終了へ。

USDJPYは前日比-0.48%と、CHFに次いでリスク回避にJPYは上昇。先週末終値110.23→週明け109.50とギャップを空け下げて取引が始まり、オセアニア市場では一時109.20~30近辺まで下落。アジア市場では日経平均が下落する中で、109.93まで買い戻しが強まるが110.00の大台を回復できず。9月9日の建国記念日に向けて新たなICBMが発射される可能性の報道に109.38まで下落し、米国市場が休場の欧州市場では、大枠109.50~75の狭いレンジで推移。

EURUSDは前日比+0.26%と、先週末からギャップを空け上昇からスタートしアジア市場では1.1870~90の狭いレンジで推移。欧州市場に入ると、独債券が買われるなどリスク回避に選好され1.1920台まで上昇するも、7日(木曜)のECB理事会を気にしながら1.1880~1.1920のレンジで推移。


◎EURO STOXX50は-13.46(-0.39%)と小幅低下に留まり、独DAXは12,102.21と-40.43(-0.33%)、英FTSEは7,411.47と-27.03(-0.36%)と軟調に推移。新興国株(MSCIEM)は1083.57と先週金曜日の1091.36から低下するも、予想外に底堅く高値水準近くを維持、
◎10年債利回りを見ると、英債は1.057%と前日と変わらず、一時1.039%まで低下するも終盤にかけて持ち直し、独債は前日0.379%→0.366%へと小幅低下。日本時間の日本10年債利回りは前日に続きマイナス圏を抜け出せず-0.001→-0.009%まで低下。
◎原油価格(WTI)は47.37+0.08(+0.17%)と、一時47ドル台後半まで上昇するも続かず結局は元の水準近くへ逆戻り。



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マティス米国防長官=米国やグアムを含む米国領土、あるいは米国の同盟国へのいかなる脅威にも大規模な軍事措置で対応する。その措置は効果的かつ圧倒的なものとなると警告。

ヘイリー米国連大使=国連安全保障理事会が北朝鮮に対する「可能な限り厳しい」制裁措置について来週11日に採決を行うことを望む。

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