2017/09/23

最新のIMMポジションから、 2017年9月23日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年9月23日(土曜)

異変続き!

集計日が9月12日(火曜)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションでは、ネットロングが前週の107,244→137,729コントラクトへと、ロングが増加しドルの弱き、他通貨の強気ムードが拡大しています。

データを見ると、8月8日の125,626コントラクトを上回り、2013年1月15日の135,078に次ぐ通貨ロングとなっており、集計日後の発表となった米10月のバランスシートの縮小と12月の追加利上げの観測にどこまでドル先安感を弱めることができるのでしょうか?

通貨別で特に目立ったのはポンドの買いで、ネットショートが前週比で35,924コントラクトと大幅に減少し、2015年11月3日以来、約1年11か月ぶりにショートからロングへと変化する可能性が高くなっており、歴史的なポンドの買い転換につながることになるのでしょうか? 来週の統計の数字がいまから気になります。

一方のユーロは前週の86,058→62,753(-23,305)と減少し、5月16日から続いたユーロのロング・ポジションNO.1の地位を豪ドルに譲り渡しています。豪ドルは前週の63,033→72,512(+9,479)へ増加し、豪ドルの先高期待も強まっています。


【円】-57,297→-51,322(+5,975)
相変わらずネットショートのNO.1ポジションを維持。増減幅は少なく安定した弱さがにじむ。

【ユーロ】86,058→62,753(-23,305)
ロングNO.1の地位を豪ドルに譲り、カナダとの差もごくわずか迫っており、ユーロの先高期待感も小康状態。

【ポンド】-46,085→-10,161(+35,924)
ネットショートポジションのNO.2の常連ながら、ショートは大幅に減少し、もう一歩でロングへ変化が見込まれ、2015年11月来の歴史的展開となるか? 

【カナダドル】50,499→58,846(+8,347)
8月8日から5~6万コントラクトのロングを維持し、安定した強さがみられる。

【豪ドル】63,033→72,512(+9,479)
ユーロを抜きネットロングのNO.1の座を射止める。久々にネットロングは7万台へと上昇し、2013年4月9日の77,879台に迫る勢い。


詳しくは、別途データを参照してください。


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