2017/09/15

2017年9月15日(金曜) 昨日14日、海外市場の動き

2017年9月15日(金曜) 昨日14日、海外市場の動き

利上げ期待度の変化に為替相場が変動!

BOEは「緩和縮小の実施の可能性」を示唆、米CPIは予想外に強く資産縮小と年内の再利上げの可能性が高まり、米英の利上げ期待が強まる。

為替相場はポンドがヒーロで大幅で全面高。GBPUSD+1.42%、GBPJPY+1.18%、EURGBP-1.14%、他の通貨でもポンド高へ。

GBPUSDは、BOEは予想通り金融政策の据え置きを7対2で決定。予想通りのメンバーが据え置きを支持したことで1.3148まで急落し流れは急変。「緩和縮小の実施の可能性」に1.33台を上回り急伸し、カーニーBOE総裁も「利上げの可能性が高まった」との発言、強いCPIを受けながらも米債利回りは伸びず1.34台まで続伸。

USDJPYは、BOEのMPC(金融政策委員会)後のGBPJPY急伸の影響を受け110.50を超え上昇。強い米CPIを受け直後は円ロング一掃とオプション絡みの影響なのか111.03まで急伸するも、米債利回りの反応は鈍く110.31まで急落。その後は110.45~80の狭いレンジで取引が続くも、終盤にかけて米債利回りの伸びの弱さ(北朝鮮リスクは不明)もあり、14日の安値を更新し、円ショートのストップをつけながら110.06まで下落している。

AUDUSDは、アジア市場の強い雇用統計を受けた0.80台までの上昇を維持できず、BOEのPMCを受けたGBPAUDでのAUD売りに0.80台から滑り落ち、強い米CPIを受け0.7956まで下落。オプションカット後に0.7980台へ値を戻し、米債利回りの伸びは鈍く、ロンドンクロージング時から上昇力を強め0.80の大台を回復へ。


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●BOEのMPCメンバー「緩和縮小の実施の可能性」を示唆しGBPは急伸し全面高。カーニー総裁は「利上げの可能性が高まった」と発言しGBPは続伸中。
●米CPIは予想外に強く、9月20日のFOMCで資産縮小と12月13日の利上げ期待が強まる。FedWatchは12月の利上げ期待度は41.3→50.9%へ上昇。
●バイトマン独連銀総裁も「刺激策を縮小すべき」と持論を強調。
●中国政府の仮想通貨の取り締まりを受け、中国のオンライン取引所の一つがビットコイン取引の扱いを月末までに停止すると発表。ビットコインは年初来約4倍値上げ後、7日以降で21%近く下落。
●北朝鮮は日米への威嚇が続き日本へ「核で沈める」と言い、日本政府や米TVでは、北朝鮮が弾道ミサイルを発射する兆候を指摘。


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〇米株は強弱混在、ダウ+43.85(+0.20%)、S&P500-2.75(-0.11%)、Nasdaq-31.10(-0.48%)
〇米債利回りは予想外に伸びず、10年債は2.1883%±0.0%、2年債は1.3635%+0.0164+1.222%上昇
〇英10年債は緩和縮小の高まりに、1.23%+0.085+7.42%と大幅上昇。
〇原油価格(WTI)は一時50ドル台の大台を超え50.50まで上昇し、49.72+0.42(+0.85%)へ。


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バイトマン独連銀総裁=「刺激策を縮小すべき」。デフレに陥る可能性がほぼ消え、ECBが大規模な資産買い入れを行う根拠は無くなり、刺激策を縮小すべき。低インフレのため金融緩和政策はなお必要でECBの緩和政策は長期間続くと予想するも、アクセルを踏む力は緩めるべき。

カーニーBOE総裁=「利上げの可能性が高まった」。インフレを2%の目標まで戻すため、今後数カ月間に金利を幾分調整する必要が生じる可能性を、私を含む委員会メンバーの多数が認識している。そうした決定を行う可能性は確かに高まった。

中国の仮想通貨取引所大手、「BTCチャイナ」=すべての取引を30日から停止する。仮想通貨大幅下落へ。

米シカゴ・オプション取引所を運営するCBOEホールディングスは年内にもビットコイン先物の上場を目指す。


メイ英首相=22日にフィレンツェで、離脱について英国の方針を加盟国に説明するため、イタリアのフィレンツェで演説する


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