2017/09/12

2017年9月12日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年9月12日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

円は暴風の中? ただし嵐が過ぎた後の動きは混迷か?

円ショートや円ロングのどちらのサイドでも大儲けした人もいたと思わますが、逆にどちらのポジションでも損を被った人も多かったことでしょう。

先週金曜日の107.30台までの大幅な円高はいったいなんだったのでしょうか? また、そこから109.50円を超えるような円安になることが予想できたでしょうか? 

結果論の話で恐縮ですが、日本の円が再評価されたのでははく、ただ単に外的要因でリスクのヘッジに円が選好されただけに過ぎず、その要因がなくなれば、先週中旬となる元の水準へと逆戻りへ。しょせん円はそんなものと諦める以外なさそうです。

9日の北朝鮮建国記念日のハプニングはなく、ハリケーンの影響も低下気味で国連の北朝鮮制裁の緩和による北朝鮮リスクの減少に、米株の上昇の流れを受け、日経平均株価は前日比+233.49(+1.19%)と昨日に続き連騰で、新興国株は相変わらず強く、現状はリスクオンの流れが加速。

米10年債は今のところ大きな変化は見られませんが、ここまでくれば9月20日のFOMCを材料とした動きが予想されます。ちなみに昨日のCMEのFedWatchでは12月の米利上げ確率は31.0→41.1%に上昇しています。米金利と米株高期待を材料としてどこまでドル買いが続くのでしょうか?

昨日の海外市場で話題になっていたのですが、FT紙で「BOEは利上げの可能性を過小評価していると市場に警告する可能性」を指摘していました。ひっとしたら、GBP高のきっかけになるのではとの思いもあります。昨日のポンドはドル上昇の中で、比較的堅調に推移していました。

また、本日12日の英CPIと明日13日の英雇用統計、14日のBOE金融政策委員会とは、ポンド相場の変動要因が連なっています。何れかの材料でGBPUSD1.3050~直近の高値1.3270を超えらえるかを注目しています。

今後の円相場の見通しですが、暴風の影響で目先のショートはロングポジションもなくなってしまったと思われ テクニカるでは押し目買いを狙う人が多そうにも見えますが、暫くは風にまかせた動きで、108.80~109.80のレンジに入り、大枠では108.50~110.00のポイントが共に重要になってきます。

NZDUSDですが、欧州市場の序盤に23日のNZ総選挙の世論調査で与党(47%)の支持率が上昇し、野党(38%)を9ポイントリードとの報道が原因です。NZDUSDは0.7220台→0.7270台へ急伸、その影響に、AUDUSDも0.80をボトムに0.8030台へ上昇しています。


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