2017/09/02

2017年9月2日(土曜)昨日1日、海外市場の動き

2017年9月2日(土曜)昨日1日、海外市場の動き

週明け4日は米国市場がレーバーデーのロングウイークエンドを控えた、週末の金曜日。注目の米雇用統計の非農業部門雇用者数は予想を下回り過去2か月は下方修正され、平均週間労働時間と平均時給も予想に届かず弱く直後はドル全面安

しかし、相対的な雇用の強さを評価したのか米株と米金利は上昇し、ドル買いへと急変し強い米ISM製造業景気指数にドル買いのピークへ。CMEのFedWatchでは12月の利上げ観測が前日37.3→39.5%へ上昇。NY連銀のNowcastも強いISM製造業景気指数を受け、米第3四半期GDP予測値を前回の1.93→2.17%へ上方修正。

為替市場のヒーローは前日の強いGDPを受けた流れを継続したCADで、USDCADは前日比-0.71%と一時1.2340まで下落し2015年6月以来の水準で、200週移動平均線の1.2428を割り込み3週間連続の下落。CADJPYも前日比0.91%の上昇で3週連続の上昇。

EURUSDは、通貨当局や為政者によるユーロ高をけん制する動きや、ユーロ圏コアCPIの伸びは鈍く、ECBの量的緩和の縮小ペースが緩慢との見通しが強まっている。さらに、米雇用統計直後の高値1.1980まで上昇し、1.20の売り圧力が非常に強かったことや、米金利の上昇もありその後のEUR売りの反落につながったとも考えられる。

USDJPYは、アジア市場で10年債利回りがマイナス圏になったこともあるが、通貨間で異なるも全体的に弱さが目立っている。米雇用統計直後は一時109.56まで円高→米ISM製造業景気指数に110.45まで円安と、上下変動するも結局は110.20台で終了。週末の北朝鮮リスクに全体的に積極的な円売り見られず。

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◎米債利回りは上昇、10年債利回りは前日2.117→2.1657%、2年債も1.3255→1.342%(+1.24%)へ上昇。
◎米株は小幅上昇、ダウ21,987.56+39.46(+0.18%)、S&P+4.90(+0.20%)、Nasdaq+6.67(+0.10%)
◎原油価格(WTI)は終盤にかけて上昇、46.56まで下落から値を戻し、47.32+0.09(+0.19%)

〇米雇用統計は総じて弱い、雇用統計:失業率=4.4%(予想4.3% 前回4.3%)、非農業部門雇用者数=15.6万人(予想18.0万人 7月20.9→18.9万人、6月23.1万人→21.0)、民間部門雇用者数=16.5万人(予想17万人 前回20.5→20.2万人)、製造業雇用者数=3.6万人(予想1.0万人 前回1.6→2.6万人)、政府部門雇用者数=-0.9万人(予想 前回0.4万人)、労働参加率=62.9%(予想62.9% 前回62.9%)、平均時給=26.39ドル(予想 前回26.36ドル)、時間当たり平均賃金=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比2.5%(予想2.6% 前回2.5%)、平均週間労働時間=34.4(予想34.5 前回34.5
〇ミシガン大学消費者信頼感指数=96.8(予想97.4 前回97.6)
〇ISM製造業景気指数=58.8(予想56.5 前回56.3)
〇建設支出=前月比予想-0.6%(予想0.5% 前回-1.3→-1.4%)

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●ノボトニー・オーストリア中銀総裁=インフレ率の低迷が続けば利上げの必要はない。ECBは資産買い入れからの注意深い出口戦略について討議する
●コンスタンシオECB副総裁=米国の経済政策の先行き不透明感が強まり、世界全体で「リフレ」圧力が弱まっているため、ユーロ圏のインフレを押し上げることが一層困難に
●米国または新興国の動向、あるいは地政学リスクから、長期間続いている低ボラティリティ―が急上昇し、それに伴って金融状況が急激に悪化する可能性がある
●ホワイトハウス=米共和党議員に対して、壁建設の予算が盛り込まれなかったとしてもトランプ大統領は政府機関を閉鎖しない意向。

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