2017/09/13

2017年9月13日(水曜)昨日12日、海外市場の動き

2017年9月13日(水曜)昨日12日、海外市場の動き

北朝鮮+米ハリケーンのリスク回避の巻き戻しが続く中で、トランプ大統領は税制改革に向け取り組みを強め、米アップル新iPhone「X」の発表。米JOLT労働調査は求人件数が調査開始以来の伸びで、米株は上昇、米債は売られ利回りは上昇。

為替市場は、欧州市場ではNZD総選挙をにらみ上昇、米国市場では英CPIが強くGBPの上昇が目立ち、逆にJPYは米金利と米株の上昇とクロスの円売りに下落。NZDUSD+0.50%、GBPUSD+0.91%と大幅なドル売りへ。USDJPY+0.69%、USDCHF+0.39%とドル買いで、ドルは強弱混在。GBPJPYは146円台で+1.43%、NZDJPYは80円台で+1.19%上昇。


●NZDUSDは、9/23のNZ総選挙の世論調査で苦戦の与党支持率が野党を上回りNZDは急伸し一時0.7320台へ上昇、AUDUSDも一時つれ高へ。ただし、米国市場では高値を更新できず伸び悩む。
●GBPUSDは、英CPI統計開始以来の伸にGBPはクロスでも急伸し8月3日の高値1.3268上回る。強いJOLT労働調査とオプションカット後には一時1.3228まで値を下げるも、米国市場の終盤には再上昇し一時1.3300へ。次は13日の英GDPと14日のBOEの2大イベントの期待待ち。
●USDJPYは、欧米債券利回りの上昇+世界的な株価の上昇+GBPJPYやNZDJPYを筆頭にクロスでの円売り加速の影響、米JOLT労働調査も強く、110.00のオプションがらみも含めテクニカル・ポイントを狙われ110.00の大台を超え、米国市場の終盤にかけては一時110.26まで続伸。
●EURUSDは1.20台割れから回復できなかったこともあり、売り圧力が強まる中で、EURGBPが0.90の大台を割り込み一時0.8980まで急落。その影響に一時1.1920台まで下落するもEURGBPが下げ止まりEURUSD1.190~1.2000の両サイドの分厚い買いと売りに共に抜け出せず、1.1960台で推移。


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◎原油価格(WTI)は48ドル台を維持し上昇、48.27+0.20(+0.42%)
◎米株はリスク許容度の回復に続伸、ダウ+61.49(+0.28%)、S&P500+8.37(+0.34%)、Nasdaq+22.02(+0.34%)。欧州・新興国株も強い。
◎米債利回りリスク回避の巻き戻しに債券は売られ上昇、10年債は2.1655+0.0349(+1.64%)、2年債も1.3348+0.0162(+1.23%)。独英債利回りも上昇。


〇英8月消費者物価指数=前月比0.6%(予想0.5% 前回-0.1%)、前年比2.9%(予想2.8% 前回2.6%)、コア前年比2.7%(予想2.5% 前回2.4%)、小売物価指数・RPI前月比0.7%(予想0.6% 前回0.2%)、RPI前年比3.9%(予想3.8% 前回3.6%)、RPIX前年比=3.7%(予想4.0% 前回3.9%)→ 衣料品価格の上昇に前年比は2.9%上昇、4年ぶりの高水準に並び、BOEが何らかの対応をする可能性も。コア前年比2.7%は2011年以来の高水準。GBPUSDは一年ぶりの水準へと急伸。
〇米7月JOLT労働調査(求人件数)=617万件(予想595万件 前回616.3→611.6万件)→ 求人件数が調査開始以来の過去最多で、ハリケーンによる8月の雇用の影響は一時的の可能性も。


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トランプ大統領=超党派の上院議員らを夕食会に招き、税制改革などに向けた取り組みを加速へ。上院が今週、税制改革を巡る公聴会を始めた。トランプ氏は民主党議員らに、減税や税制簡素化に向けた自身の取り組みに支持を求め、説得を試みている。

英国のEU離脱交渉=第4回交渉が9月25日から始まる。

コンスタンシオECB副総裁=金融政策を十分緩和的に維持することで、ECBが担う責務に沿い、目標を最終的に達成できると確信。フォワードガイダンスについては、不完全な措置であると認識はしているものの、ECBは引き続き利用し続ける

ムニューシン米財務長官=トランプ大統領の法人税率15%の引き下げは実現できない可能性がある。中国が北朝鮮制裁措置に従わない場合には米国は中国に対し追加制裁を課し、米国、および国際ドルシステムへのアクセスを拒否する。

金融庁=10月から仮想通貨取引所の監視へ。「仮想通貨モニタリング長」ポストを設け30人規模の専門チームを設置し、現在、登録業者の審査を進めている。仮想通貨の仕組みを使って資金調達するICO(イニシャル・コイン・オファリング)への対応なども含め、急速に広がる仮想通貨市場の監視と育成の両立をめざす。今年4月に仮想通貨を、円やドルなどの通貨に準ずる支払い手段と定めた改正資金決済法が施行され、取引所には登録制が導入された。

米アップル新iPhone「X」を発表=記憶容量は64ギガバイトと256ギガバイトの2種類で価格は999ドル(日本では11万2800円)から。10月27日に事前予約を始め、発売日は11月3日となる。

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