2017/09/20

2017年9月20日(水曜)昨日20日、海外市場の動き

2017年9月20日(水曜)昨日20日、海外市場の動き

FOMCの結果待ちながら為替相場は通貨間で動きは活発。FOMCでは政策金利の据え置きと10月からバランスシートの正常化のプロセス発表を予想。

注目のトランプ大統領の国連演説は「北朝鮮への激しい演説」となったが相場への影響は不明。ハリケーン「マリア」カテゴリー4でプエルトルコへの影響が心配。

FOMCの前日、米債利回りの上昇と米株の上昇を受けた為替市場は、NZDUSD+0.78%(乳製品価格指数が上昇)、AUDUSD+0.65%(豪中銀議事録+住宅価格指数の上昇+豪債利回り上昇)、EURUSD+0.38%(ECBのネガティブ報道にもかかわらず、EURGBPの巻き戻し+強いZEW景況感指数)と上昇が目立つ。

USDJPYは、日経平均株価が年初来の高値を更新するなど、アジア市場では、円安=株高の流れに、前日の高値111.66を上回り一時111.83まで上昇した。欧州市場に入ると、明日のFOMCを前にした利食いの売りと、111.80~00の売りに抑えられ流れは急変、朝方の安値111.37を割り込に111.20台まで下落するも、111.00~20の買い意欲は強い。米国市場に入り、米債利回りの上昇と米株の上昇による円売り要因の継続にも、USDJPYは111.20~90のレンジで上下変動しながらFOMC待ちに方向感は定まらず。

EURUSDは、早朝の1.1950近辺を底値に、アジア・欧州市場にかけて1.20台まで上昇。強い独ZEW景況感調査やユーロ圏経常収支の増加に高値圏で推移していたが、ロイターニュースで、「10月の理事会では、タカ派とハト派の溝が埋まらず、量的緩和策の終了時期を設定できず、来年に再延長する選択肢を残す可能性」との報道に1.0950台まで下落するも、押し目買いの動きは強い。EURCHFやEURGBPで買いの流れを受け1.1990台を一時回復し、米国市場に入っても、1.1960~1.2000のレンジで底堅く推移し1.200が定着できるかを注目。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎原油価格(WTI)は49.56-0.35(-0.70%)と50ドルを割り込む。
◎米株は小幅上昇。ダウ22,372.74+41.39(+0.19%)、S&P500 +2.78(+0.11%)、Nasdaq+6.68(+0.10%)
◎米債利回りは上昇。10年債は前日2.229→2.243%、2年債は1.395→1.40%。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇独ZEW 景況感調査は予想外に強い、景気期待指数=17.0(予想13.5 前回10.0)、景気現況指数=87.9(予想86.6 前回86.7)
〇米住宅着工件数=118万件(予想117.5万件 前回115.5→119.0万件)、建設許可件数=130万件(予想122.0万件 前回122.3→123万件)→ 宅着工件数はハリケーンの影響に2か月連続し前月比でマイナスへ。
〇米第2四半期経常収支=-1231億ドル(予想-1160億ドル 前回-1168→-1135億ドル)→ 予想外に赤字額が拡大し2008年来の高水準
〇米輸入物価指数=前月比0.6%(予想0.2% 前回0.1→0.5%)、前年比2.1%(予想2.2% 前回1.5→1.2%)と前回を上回る。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

●トランプ大統領(国連総会演説)=北朝鮮への批判を強め、「米国と同盟国を守ることを迫られれば、北朝鮮を完全に壊滅する以外に解決策はなくなる」と強く警告。全ての国に北朝鮮への圧力を強めることを要請。
●米上院共和党=10年間で最大1.5丁ドルの減税を検討。
●ジョンソン英外相=辞任の意向はないと言明。 英テレグラフ紙」の辞任の可能性との報道を否定。メイ英首相も「ジョンソン氏は外相としてすばらしい仕事をしている」と支持を表明。
●ECB関係者(ロイター)=10月の理事会では、タカ派とハト派の溝が埋まらず、量的緩和策の終了時期を設定できず、来年に再延長する選択肢を残す可能性。
●フォルサの世論調査=メルケル首相の保守系与党連合(CDU/CSU)36%(-1%)、野党社会民主党(SPD)23%(±0.0%)と支持率の差が縮小。
●NZ、GlobalDairyTradeの物価指数が上昇、全粉乳の平均価格は3122ドル/ MT、ミルクパウダーは+ 0.6%)



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※