2018/06/13

2018年6月13日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月13日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

NY市場のFOMCを前にして、日経平均株価は小幅高+88.03(+0.38%)、新興株は弱く中国株やアジア株も弱さが目立ち、米債利回りも底堅く推移しドル買いの動きが続く。今日は英CPIと米PPIを注目しながら、NY時間に発表されるFOMCの決定を待つ動きへ。

FOMC市場の予想は、◎今年は合計3回の利上げという基本シナリオを維持しながらも、さらに1回の利上げの可能性を模索、◎バランスシート縮小計画を再確認、◎ドットプロットについては、自然利子率を巡る新たな臆測を招くような重大な変更は見送る、などである。

結果として今回の利上げを別として、追加利上げの可能性は? 年内1回なのか2回なのかによって為替相場が変化へ。そのヒントをドットプロットとパウエル総裁の発言から得る動きへ。

さて、為替相場は昨日の海外市場の動きを受け、今回の米利上げを完全に織り込みながらも、米債利回りは上昇気味で、全体的にドル買いの流れを継続。

USDJPYは米中首脳会談の成功(?)を受けた朝鮮半島のリスク低下と、イタリア・スペインの政治的リスクの低下にリスク選好の動きの継続なのか、円売り目立ちUSDJPYは一時110.69まで上昇。

AUDUSDは0.7670台の上値は重く、ロウ豪中銀総裁から「利上げはしばらく先、近く金融政策を調整する強い根拠はないとの発言に一時0.7550台まで下落するも、賃金がいずれ伸びていくことを確信しており、「これが実現すれば、次の金利変更は利下げではなく利上げになる」との発言も加わり、0.7575まで値を戻すなど、狭いレンジで上下変動している。

USDCADは、G7サミットで宣言文をめぐりトランプ大統領との対立は、ナバロ米国家通商会議(NTC)委員長の謝罪にも収まらず。通商問題のリスクは消えず昨日と一昨日の高値1.3030を上回り、8日の高値1.3039に迫る勢いとなっている。

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9:30    AUD 6月 ウェストパック消費者信頼感指数=前月比0.3%(予想 前回-0.6%)

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    【アジア・その他】
ロウ豪中銀総裁=住宅価格の鈍化について懸念せず。最近の融資基準の厳格化は長期的なプラス要因。シドニーとメルボルンの住宅価格は2014年の水準を依然として40%上回っている。

ロウ豪中銀総裁=利上げはしばらく先、近く金融政策を調整する強い根拠はない。インフレ率が目標レンジの中間付近まで持続的に上昇するには、より速いペースでの賃金の伸びが必要。緩やかなペースでしか上昇しない可能性が大きい。雇用の拡大に合わせて賃金がいずれ伸びていくことを確信しており、これが実現すれば、次の金利変更は利下げではなく利上げになる。

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