2018/06/06

2018年6月6日(水曜)昨日5日、海外市場の動き

2018年6月6日(水曜)昨日5日、海外市場の動き

為替市場はドル高傾向の中で、特に目立った買い材料は確認できないが、昨日から英国とEU交渉がブルッセルで再開したGBP買いだけが目立つ。GBPUSD+0.6%台へ、GBPJPY+0.6%、GBPAUD+0.9%台、EURGBP-0.45%近く、GBPJPY+0.6%近くとGBP高へ。

欧州市場は、強い英PMIと弱いユーロ圏PMI+小売+コンテ新首相の急進的な所信表明演説に「EURUSD売り+GBPUSD買い」=EURGBP続落。から、6月14日のECB理事会で早期緩和縮小の討議期待に「EURUSD上昇+EURGBP急伸」へと変化。米国市場は強い「米PMIとISM非製造業景気指数+JOLT労働力調査」にドル買いのピークをつけるも、「米株の上昇力は弱く+米債利回りは低下」とドル売りへ変化。

トランプ大統領はNAFTA全体の協議を二国間協議に迅速に変更させる可能性がある→ USDMXNは20.40台と2017年2月来の水準へ上昇しMXN下落。USDCADもこの報道に1.3000を回復、強い米ISMもあり一時1.3060台へ上昇後、「米債利回りの低下+原油価格の上昇」もありドル売りの流れに1.2980台に値を戻して推移。

ユーロ圏PMIと小売売上高は弱く、英PMIは強くEURGBPは急落、コンテ・イタリア新首相の所信表明演説で「ポピュリスト政党の急進的な政策を実践する姿勢」にイタリア債下落(利回り上昇)し、EURUSDは下落しEURGBPは続落。さらに、強い米ISMを受けドル買いの流れに一時1.1653まで続落。ただし、1時ごろブルームバーグは関係者の話として「ECBはQE終了で余談を持たず討議」とあり、6月14日のECB理事会で早期緩和縮小の討議を期待しEURUSDは1.1670→1.1730台まで急伸。

AUDUSDはアジア市場で豪中銀が政策金利の据え置きを予想通り決定し、声明では「GDP=2018年と2019年に平均で3%を若干上回る+CPI=上昇率が2018年に2%を若干上回る」とあるも動きは見られず逆に続落。強い米ISMの発表直後の0.7595まで続落後に一時0.7625まで値を戻すも買戻しは限定的。

ダウは下げ幅を回復するも前日比で小幅低下、-13.71(-0.06%)、逆にNasdaq+0.41%、S&P500 +0.07%と小幅上昇へ。米債利回りは低下気味で10年債は一時2.9%まで低下し2.917%(-0.0283)で推移、2年債は2.5%を割り込み2.492%(-0.028)と低下気味。原油価格(WTI)は65ドルを回復し65.36近辺で推移。

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22:45    USD 5月 総合PMI・確報値=56.6(予想54.8 前回55.7)、サービス業PMI=56.8(予想55.7 前回55.7)→予想と前回を上回る

23:00    USD 5月 ISM非製造業景気指数=58.6(予想57.2 前回56.8)→ 予想と前回を上回る

23:00    USD 4月 JOLT労働調査(求人件数)=669.8万件(予想636万件 前回655→663.3万件)→ 予想と前回を上回る

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【北米】
メキシコ経済省=米国の鉄鋼・アルミの輸入関税に対抗し米国産鉄鋼・農産品に15~25%の関税をかける

クドロー国家経済会議(NEC)委員長=トランプ大統領はNAFTA全体の協議を二国間協議に迅速に変更させる可能性がある→ USDMXNは20.40台と2017年2月来の水準へ上昇しMXN下落。USDCADも一時1.3060台へ上昇。

【欧州】
イタリアのコンテ新首相の所信表明演説=国民に急進的な変革をもたらすと約束。最低所得保障と不法移民の流入阻止が優先課題でユーロ圏の財政規律は「市民の助成」を目的にするべき→ ポピュリスト政党の急進的な政策を実践する姿勢で、一段の財政赤字の拡大につながる経済政策に、政治的リスクを意識したイタリア債利回り上昇

イタリアのコンテ新首相の所信表明演説=ユーロ離脱はこれまで検討したことも無く検討中でもない。このことを改めて強調する必要がある
ブルームバーグ(関係者)=ECBはQE終了を余談を持たず討議→ 7月の早期緩和縮小の期待にEURUSDは急伸。

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