2018/06/03

最新のIMMポジションから、2018年6月3日(日曜)

最新のIMMポジションから、2018年6月3日(日曜)

集計日が5月29日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)の投機的ネット・ポジションの合計は、前週のロング+26,680コントラクトとから+13,523へと前週比-13,157と6週連続の減少へ。

米国の年内2~3回の利上げを織り込みながら「ドル高=通貨安」傾向へと動き、7主要通貨は6週連続し通貨ロングが減少し、早晩ネット・ポジションはしロングからショートへ(ドル買い)へと変化する可能性が高まっている。その中で今回はEURのロングの減少と、逆にカナダドルのショートの減少が目立っているのが特徴と言える。


【円】前週-2,767→-8,036(-5,269)
過去70週続いた円安(ネットショート)から歴史的な変化を経て後は、予想外に向感は定まらず。ロング→ショートと短期間で入れ替わり、リスクヘッジ通貨として選好されながらも、米利上げ期待もあり急激な変化は見られず。

【ユーロ】前週→109,744→93,037(-16,707)
過去55週間ユーロのロングを維持しながらも、4月17日をピークに以降6週連続して前週比で減少。EURロングの解消が続き昨年12月26日の水準へ逆戻り、直近ではイタリア・スペインの政治的リスクを意識した動きへ。

【ポンド】前週→5,701→9,477(3,776)
26週間ポンドのロングを維持し、直近ではドル高センチメントの中で2週連続して前週比で増加。ただし、GBPUSDは集計日の5月15日1.3503、5月22日1.3428、5月29日1.3249とポンド売り傾向が続き、先週末は1.3342で終了と値を戻すも強さは見られず。

【カナダドル】前週-26,212→-15,690(10,522)
10週間カナダドルのショートが続き、今回は1月30日以来久しぶり前週比1万コントラクト超の増加へ。中銀の利上げ期待と原油価格の上下変化、米国との貿易問題に揺れながらも安定した動きへ。

【豪ドル】前週--21,112→-23,235(-2,123)
9週間豪ドルのショートが続き、直近3週間は2万コントラクト台で安定推移。米中経済対話が進む中で、AUDUSDは過去5週の集計日を見ると0.74台~0.75台の間で推移し安定している。


別表もご覧ください。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X