2018/06/22

2018年6月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き

2018年6月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き

相場変動の材料は豊富。米株は下落、米債利回りは低下、ドルは主要国+資源関連通貨+新興国通貨でもメキシコの利上げもあり売り圧力が続く。円はGBPJPYを除き円買いへ。目立ったのはGBPUSDの上昇と、USDCHFの下落。

イタリアでは、極右政党「同盟」でユーロ懐疑派のバニャイ氏が上院財務委員会の委員長に、ボルギ氏が下院予算委員長指名され、政局の混迷の可能性にイタリア債は売られイタリア・欧州株は軟調に推移。

BOE金融政策委員会は、金融政策の据え置きを決定するも、チーフエコノミストのホールデーン氏利上げ支持に回り、「6対3」と利上げ支持者が3名に増加、8月の利上げ観測が急浮上し利上げ確率は50%→一時70%近くへ上昇しGBPUSDが上昇。

弱い米経済指標が続いた。フィラデルフィア連銀景況指数は19.9(予想28.0 前回34.4)と予想外に下落し、直接的なドル売りの引き金となり、景気先行指数、住宅価格指数も予想と前回を下回る。

ロス米商務長官は通商交渉でタカ派を維持するも、米国家経済会議(NEC)高官は米中の緊張を回避のため7月6日までに中国との協議再開を模索との報道もあり、中国国家副主席を米国に招き協議との案も。

EURUSDは前日比0.29%上昇。アジア・欧州市場では独政治的リスクも意識され続落するも、1.1508をボトムに1.1500のオプション絡み実需筋の買は厚く下げ止まり反発。BOE後にはEURGBPの売りもあり上昇力は鈍かったが、弱いフィラデルフィア連銀景況指数に前日の高値1.1600を上回り反発し1.1610台へ上昇。オプションカット後には再上昇し1.1634まで続伸し1.1600台で推移。

GBPUSDは前日比0.56%上昇。ブレグジット交渉の難航やBOEの利上げ時期の先送り感にアジア・欧州市場では1.3102まで続落していたが、BOE金融政策委員会の結果を受け1.3230近くへ急伸。弱いフィラデルフィア連銀景況指数に1.3250台へ、米債利回りの低下もあり米国市場では1.3270まで続伸し、1.3240台で推移。

USDJPYは前日比0.36%下落。アジア・欧州市場では110.30台ボトムに110の買い圧力が強く110.76まで続伸。弱いフィラデルフィア連銀景況指数に110.30台へ下落し、弱い米経済指標が続き、米株の下げや米債利回りの低下もあり110.00の壁をようやく割り込み109.84まで下落してようやく下げ止まる。

米株は下落、ダウ-196.10(-0.80%)、NasdaqとS&P500 も下落。米債利回りは低下、10年債は2.898%(-0.039)と2.9%を割り込み、2年債も2.541%(-0.025%)と低下するも2.5%の大台を維持。原油価格(WTI)は65.74(+0.05%)とOPECの増産の可能性に一時の下げから値を戻して終了。

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20:00    GBP 6月 BOE金融政策委員会=政策金利0.50%  資産買い入れ枠4,350  社債買い入れ枠100億ポンド の据え置きを決定、予想通りながら6対2(予想7対2)と、利上げ支持者が増加したことでGBP急騰。議事録公表

21:30    USD 新規失業保険申請件数=21.8万件(予想22.1万件 前回21.8→22.1万件)→ 予想外に改善

21:30    USD 6月 フィラデルフィア連銀景況指数=19.9(予想28.0 前回34.4)→ 予想を下回り2017年8月来の低水準に、ドル売りが強まる

21:30    CAD 4月 卸売売上高=前月比0.1%(予想0.5% 前回1.1→1.4%)→ 予想を下回る、

22:00    USD 4月 住宅価格指数=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.1→0.2%)→ 予想を下回る

23:00    USD 5月 景気先行指数=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.4%)→ 予想を下回る

23:00    EUR 6月 消費者信頼感指数・速報値=-0.5%(予想0.0% 前回0.2)→ 予想外のマイナスへ。

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