2018/06/07

2018年6月7日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月7日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

くりっく365の5月月間取引量はTRYJPYがUSDJPYを上回り過去最高だったとは驚き!!

日経平均株価は+197.53(+0.87%)と続伸。新興株も強く、中国株は伸び悩むも、アジア諸国の株価は上昇へ。米10年債利回りは2.98%台と底値を切り上げ、原油価格(WTI)は65ドル台へ。

為替市場は、昨日上昇したEURUSDは、14日のECB理事会で資産買い入れ終了に関して討議するとの観測が強まり、市場全体はブルに傾いている。イタリアとスペインの政局安定が原因と思われ、早朝の1.1770台をボトムに前日重かった1.1800に上値を抑えられながらも、欧州勢の参入とともに1.1810台へと上昇。

一方、AUDUSDは、昨日の強い豪GDPに上昇傾向が続きながらも欧米市場で0.7670をトップに上げ渋る動きは変わらず、アジア市場でも続き0.7660~70台の狭いレンジで推移。豪貿易収支の赤字額が予想外に膨らむと流れは売りへと変化し、0.7640台まで下落。ただし、0.7640近辺はGDPを受けた上昇後の安値水準でもあり何とか下げ止まっている。さらに銅価格の大幅上昇に資源国高の流れをどこまでフォローすることができるか? 米中通商協議の行方と合わせ注目。

USDJPYは、日米金利差の再拡大とリスク動向の変化に動きにくい。南欧発のリスクはイタリアでやや不安が残るも今のところ弱まり、米朝首脳会談も決裂を避けた解決策を模索し、米中通商交渉も中国の妥協案に貿易戦争の可能性は弱まっている。問題のEU、カナダ、メキシコとの問題は残り、いつ発動するかわからない日米貿易問題は円売りを抑制し潜在的な円高要因となっている。

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10:30    AUD 4月 貿易収支=9.77億豪ドル(予想10億豪ドル 前回15.27億豪ドル)→ 予想を若干下回りAUD売りへと動く

14:45    CHF 5月 失業率=季調前2.4%(予想2.5%  前回2.7%)、季調後2.6%(予想2.6% 前回2.7%)→ 予想外に低下し改善へ

15:00    GER 4月 製造業受注=前月比-2.5%(予想0.8% 前回-0.9%)、前年比-0.1%(予想3.6% 前回3.1→2.9%)

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【北米】
米共和党のライアン下院議長=NAFTA再交渉が仮に合意しても、議会で承認する時間は残り少ない

河野外相・ポンペオ国務長官との会談=完全非核化まで制裁維持で一致

英政府=アイルランドとの国境をめぐるBackstop paperと木曜に設定。

欧州委員会=アルファベットの傘下のグーグルの基本ソフトアンドロイドのEU競争法に違反と、約24億ユーロ(約1.2兆円)に達する可能性も。

【アジア・その他】
くりっく365の東京金融取引所=5月の月間TRYJPY取引量は72.2537万枚で、USDJPYを上回り2015年5月の上場来最大を記録。

中国商務省=週末の米中通商協議で一定の進展があったことを強調。米国との貿易摩擦の激化は望まず。

イランIAEA担当大使=米国が核合意を離脱の問題が解決するまでIAEAによる核査察の協力拡大に応ぜず。

イラン原子力庁長官=ウラン濃縮用高性能遠心分離機の設置計画の詳細を明らかにし、濃縮能力増強に向けた決意を示唆した。

ハメネイ師=核合意が無効になった場合に備え、ウラン濃縮活動を加速させる準備を整えるよう国内担当機関に指示


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