2018/06/28

2018年6月28日(木曜)昨日27日、海外市場の動き

2018年6月28日(木曜)昨日27日、海外市場の動き

ドル全面高! 米株安、米金利低下、原油急伸と、流れはリスク回避。主要通貨、リスク敏感通貨、新興国通貨でドル買いの流れが続き、クロスでは円は全面高。

米株は続落、ダウ-165.52(-0.68%)、Nasdaq-1.54%、S&P500-0.86%。米10年債利回りは2.82%(-0.064)と下落傾向は止まらず。原油価格(WTI)は一時73ドルへ上昇。

米国は国家安全保障や技術の優位性を守るため、中国に限定せず全てを対象に、対米外国投資委員会(CFIUS)の審査を強化。 EURはメルケル首相が、難民問題を巡り政権内部の溝を埋められず最悪は解散総選挙のリスクも。 GBPは、28~29日のEサミットを前に、ブレグジットを巡る思惑が気になり、サミット後にEU離脱後の英EUの関係で詳細なビジョンを公表とありこれを見守る動きへ。原油価格は在庫が予想外に大幅な減少、新たにカナダの供給障害、リビアからの輸出が不透明、米国のイラン原油締め出しの方針もあり一時3年7か月ぶりの水準へ上昇。

USDCADは、前日を含め大枠1.3280~30の狭いレンジで推移していたが、ポロズ・カナダ中銀総裁が「通商政策が7月の決定に影響を与える」と発言、CAD売りが強まる。5月30日にカナダ中銀が7月の利上げの可能性を示唆しCAD買いをピークに、5月31日の弱いGDP、6月22日の弱いCPIで利上げ期待が急速に低下、今回のポロズ総裁発言により7月の利上げ期待は一掃され、原油価格が大幅高の中で、USDCADは直後上下変動から1.3386まで急伸。

USDJPYは前日比+0.23%、EURJPY-0.60%、GBPJPY-0.62%、AUDJPY-0.51%と対ドルでは円安ながら、クロスでは円は全面高。USDJPYは109.68~20のレンジで平穏なレンジ相場かと思われたが、欧州市場に入り110.20台の壁を越えて110.34まで上昇。オプションがらみの買い圧力が強まる中で、主要国でもドルは全面高で、フィキシングでは110.49まで上昇してようやく上げ止まる。米金利の低下株安の動きもあり110.15まで値を下げるも110.20台で推移。

EURUSDは前日比-0.79%。独メルケル連立政権内で移民問題を巡り対立を解消できず、独債は売られ利回りは上昇。オプションがらみの売り、実需筋も売り、EUサミット控えてEUR売りの流れは止まらず、欧州市場の1.1670台を高値に米国市場の終盤まで1.1540台をボトムに続落傾向は止まらず。

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21:30    USD 5月 耐久財受注・速報値=前月比-0.6%(予想-1.0% 前回-1.6→-1.0%)、除く輸送=前月比-0.3%(予想0.5% 前回0.9→1.9%)→ 前月比は予想を上回るも、前年比予想外のマイナスへ

21:30    USD 5月 卸売在庫・速報値=前月比0.5%(予想0.2% 前回0.1%)→ 予想を上回る

21:30    USD 5月 財貿易収支=-648.5億ドル(予想-689億ドル 前回-681.9億→-673.4億ドル)→ 赤字額は予想を下回る

23:00    USD 5月 中古住宅販売成約指数=前月比-0.5%(予想0.5% 前回-1.3%)、前年比-2.2%(予想 前回0.4%)→ 予想を下回り、前年比は予想外に大幅なマイナスへ

23:30    USD 5月 週間原油在庫=前週比-989.1万バレル(予想-257.2 前回-591.4万バレル)→ 予想外の大幅在庫減に原油価格上昇


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