2018/06/08

2018年6月8日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月8日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末リスク、カナダシャルルボワ・サミットの「G6対米」は、通商問題+対イラク政策の対立の対立に相場としてはネガティブ要因ながら、中国・ロシア動きをけん制する意味で結束を崩すことはできないのでは? とにかくトランプ大大統領のディールの結果次第。

週末金曜日、相場変動は緩やかながら流れはドル高+円高で、昨日海外市場の動きとは逆に。来週12日(火曜)に世界中が注目している米朝首脳会談が予定されており、それに向けた楽観的な動きを考えると過度にリスクを意識する必要もなさそうである。

ただ、昨日はブラジル中銀が通貨防衛のために、直近では3度目となる為替スワップ入札しながらもBRL売りが止まらず、米10年債利回りは突如として2.884%まで急落するなど新興国通貨のリスクは存在している。USDTRYが大幅な利上げ実施したことで今のところ通貨防衛に成功し早くも「非常事態宣言を解除」するとの観測も流れるほど成功しているのが唯一の救い他は相変わらず要注意。

さて、今日のアジア市場は、日経平均株価が-41.52(-1.14%)と弱含みで推移、中国株の下落幅大きくアジア株全体に下落、JPYはリスク回避の円買いが目立っている。USDJPYは仲値で109.85の高値を付けた後は弱い日本株に続落傾向が続き、欧州市場に独鉱工業生産と貿易収支にEURJPYが下落しAUDJPYも下落とクロスでの円買いが強く109.50台を割り込み109.40台で推移している。

EURUSDは、1.8110台を2度試しながら失敗。潜在的にEUR高傾向が強まりそれなりのEURロングポジションが出来上がったことによるのか、欧州市場に入り独鉱工業生産と貿易収支に一時1.1770台まで下落し何とか下げ止まっている。

AUDUSDは、中国の貿易黒字額がドルベースで予想外に減少するも、人民元ベースでは拡大。6月15日(金)は米政府が25%の関税措置の対象となる約500億ドル相当の中国からの輸入品リストを公表する期限で、中国と貿易の結びつきが強いAUDに対しては不安定要因となり、アジア市場の0.7627を高値にAUDJPYの売りもあり続落傾向が続き0.7600を割り込みとストップの売りに0.7570台まで続落中。

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8:50    JPY 第1四半期 GDP・2次速報=前期比-0.2%(予想-0.1% 前回-0.2%)、前期比年率-0.6%(予想-0.4% 前回-0.6%)、GDPデフレータ=前年比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)→ 予想より悪化するも前回と変わらず

8:50    JPY 4月 国際収支:経常収支=1兆8451億円(予想2兆076億円 前回3兆1223億円)、季調済・経常収支=1兆8855億円(予想2兆0945億円、前回1兆7723億円)、貿易収支=5738億円(予想7423億円 前回1兆1,907億円)

12:19    CNY 貿易収支=ドルベース249.2億ドル(予想319億ドル 前回287.8→283.8億ドル)、人民元ベース1565.1億元(予想1483.09億元 前回1828億元)→ ドルベースでは予想を下回るも、元ベースでは予想を上回る。

15:00    GER 4月 鉱工業生産=前月比-1.0(予想0.3% 前回1.0→1.7%)、前年比2.0%(予想2.8% 前回3.2→3.8%)→ 前月分が大幅に上方修正されるも予想外に弱くEUR売りが強まる

15:00    GER 4月 貿易収支=204憶ユーロ(予想202 前回252→247億ユーロ)、経常収支=227憶ユーロ(予想200 前回291→296億ユーロ)→ 前回分が上方修正され予想を上回るが、前回から弱さが目立ちEUR売りが強まる


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