2018/06/20

2018年6月20日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月20日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

アジア市場はNY市場に行き過ぎた反動で、株高、金利上昇、原油高の流れに、AUD+NZDはやや値を戻すも、逆に、EUR+GBP+JPYは売られ気味。

アジア市場では特に相場を動かすような材料は見当たらず、全体的に昨日のリスク回避の流れも弱まり、若干のリスク選好のパターンに変化するも、基本的な材料となる米中貿易問題は引き続き紆余曲折が予想され、米国の利下げサイクルも止められそうになく、米国と他の主要国では金利差の拡大傾向が続きそう。

欧米市場を見ると、EUR相場に影響が高いと思われる、シントラ・ECBコンフェランス(22:30時)があり、パウエルFRB議長、ドラギECB総裁、ロウ豪中銀総裁、黒田日銀総裁討論会に出席が予定されており、期待はしていないがどうしても注目してしまう。EURUSDは、昨日の急落後の戻り高値は1.1598と1.1600の大台を回復できず、この水準を上抜けできるか注目しているが、引き続きダウンサイドのリスクは払しょくしていない。

また、英国では「Meaningful Vote(議会に拒否権を与えるもの)」の修正案が、会員で再び審査と採決が行われる。正式な時間は未発表ながら、日本時間深夜0.00 時~01:00時が予想される。今日のGBP相場はこの影響を強く受けることは間違いない。この結果による投機筋が積極的に動くことが期待できるが、いずれにしても1.3150~1.3188のレンジから抜け出してほしいと期待している。

USDJPYは、昨日の動きから安値109.55から本邦勢の大口買いに反発。結果的に109.00~111.50のレンジの中で、これからも109.00~50を割り込むまで、逆に昨日のドル売りスタート地点の110.57を上回るまでは、109.50~110.50のレンジをどうしても意識してしまう。

日経平均株価は終盤にかけて上昇幅を拡大し+276.95(+1.24%)上昇、中国株やアジア株も上昇傾向を維持。米10年債も2.9%台へと上昇気味で、原油価格(WTI)も65ドル台を維持し65.55近くへと上昇。