2018/06/09

最新のIMMポジションから、2018年6月9日(土曜)

最新のIMMポジションから、2018年6月9日(土曜)

集計日が6月5日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)の投機的ネット・ポジションの合計は、前週のロング+13,523から+22,064コントラクトへと、前週比で+8,541と7週間ぶりに微増している。


今回の特徴は、前週との大きな変化は見られないこと。円はネットショートで変わらず、ユーロのロングは減少が止まらず、ポンドとNZドルは小幅ながらロングを維持し、スイスのショートNO.1は変わらず、カナダドルと豪ドルのショートも変わらず。

イタリア・フランスの政治的な混乱はひとまず弱まり、米朝首脳会談の成功を期待しながらもふたを開けるまでは分からず。米国との通商政策を巡る混乱は収まらず、目先はG7サミットの中身次第。

【円】前週-8,036→-3,437(4,599)
過去70週続いた円安(ネットショート)から歴史的な変化の後は、引き続き予想外に方向感は定まらず、ネットロング→ショートと短期間で入れ替わり、リスクヘッジ通貨として選好されながらも、米利上げ期待もあり急激な変化は見られず。

【ユーロ】前週93,037→89,236(-3,801)
過去56週間と長い間にわたりユーロのロングを維持しながらも、4月17日をピークに以降7週連続して前週比で減少。イタリア・スペインの政治的リスクがひとまず収まり、6月ECBのガイダンス変化が期待され集計日のEURUSDは前週1.1539→1.1720へ上昇しているが、EURロングの解消はまだ止まらず。

【ポンド】前週9,477→7,345(-2,132)
27週間ポンドのロングを維持するも、非常に重要なEUサミットを前にしてブレグジットネタを材料に不安定な動きに前週比では小幅減少ながら、集計日のGBPUSDは前週1.3249→1.3394とGBPの強さが目立つ。

【カナダドル】前週-26,212→-16,039(-349)
11週間カナダドルのショートが続き、原油価格の変動とNAFTA交渉・2国間協議の可能性など、トランプ政権発の報道に右往左往。集計日のUSDCADは前週1.3015→1.2966と小幅なCAD高で大きな変化も見られず。

【豪ドル】前週-23,235→-20,208(3,027)
10週間豪ドルのショートが続き、直近4週間は2万コントラクト台で安定推移。集計日のAUDUSDは0.74~0.76のレンジで安定。


別表もご覧ください。

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