2018/06/14

2018年6月14日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月14日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は、タカ派のFOMCに値を下げた前日米株の流れを受け-227.77(-0.99%)下落、新興株も弱く中国・アジア株も総じて下落。米10年債利回りは昨日NY市場で一時3.0%の大台に乗せた勢いは全く見られず、逆に2.955%まで低下。

これからの欧米市場では、ECB理事会・ドラギECB総裁発言はもちろんのこと、米小売売上高と輸入物価指数も気になる。

為替市場は、ドルはNY市場の終盤にみられたドル売りの流れを継続、USDJPYは110円を割り込みクロスでも円高傾向が強まり、12日早朝の安値109.96も割り込み上値の重い展開が続いている。

EURUSDは1.180台を確り上回り、ECB理事会待ちの動きへ。その理事会の予想は政策金利の据え置きと、「今回は緩和縮小を討議するも何も出ず」、「次回7月26日には緩和縮小に関して説明する」との予想が主流。ドラギECB総裁の記者会見でこれらに関して何らかのヒントを得ることができるかを注目している。

AUDUSDは、豪雇用統計を注目したが失業率の低下(5.6→5.4%)、雇用者数の伸び鈍化(2.26→1.2万人)とあり、パートタイムの増加と正規雇用者の減少と強弱混在するもやや豪ドルに分が悪い。中国の鉱工業生産+小売売上高+固定資産投資と共に予想外に弱く、早朝の0.7583と高値に、雇用統計直前の0.7576から0.7540台まで緩やかに値を下げている。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

10:00    AUD 6月 消費者インフレ期待=4.2%(予想 前回3.7%)→ 前回を上回る

10:30    AUD 5月 雇用統計:  失業率=5.4%(予想5.5% 前回5.6%)、雇用者数=前月比1.2万人(予想1.8万人 前回2.26→1.83万人)、労働参加率=65.5%(予想65.6% 前回65.6%)→ 予想外に失業率は低下するも、雇用者数は予想を下回り前回よりも大幅に減少。パートタイム雇用者数が拡大し、正規雇用者が大幅減少
11:00    CNY 5月 鉱工業生産=前年比6.8%(予想6.9% 前回7.0%)→ 予想を大幅に下回る

11:00    CNY 5月 小売売上高=前年比8.5%(予想9.6% 前回9.4%)→ 予想を大幅に下回る

11:00    CNY 5月 固定資産投資=年初来前年比 6.1%(予想7.0% 前回7.0%)→ 予想を大幅に下回る

13:30    JPY 4月 鉱工業生産・確報値=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比2.6%(予想3.1% 前回2.5%)、設備稼働率=前月比1.8%(予想0.3% 前回0.5%)→ 予想を上回る

15:00    GER 5月 消費者物価指数・確報値=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比2.2%(予想2.2% 前回2.2%)、HICP前月比0.6%(予想0.6% 前回0.6%)、HICP前年比2.2%(予想2.2% 前回2.2%)→ 予想・前回と変わらず

15:45    FRN 5月 消費者物価指数・確報値=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比2.0%(予想2.0% 前回2.0%)


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※