2018/06/21

2018年6月21日(木曜)昨日24日、海外市場の動き

2018年6月21日(木曜)昨日24日、海外市場の動き

米金利上昇、原油価格上昇、株価は底堅く推移。為替相場は円と資源関連通貨が弱くNZDの下落幅は比較的大きく主要通貨は小幅な変化にとどまる。

欧州連合(EU)は、米国の鉄鋼・アルミニウム輸入関税への対抗措置として報復関税の発動を決定、米国が制裁発動停止すれば応じるとあり相場への影響は限定的。注目の英下院はEU離脱修正法案を否決、GBPは底堅く推移。

シントラECBフォーラムからはパウエルFRB議長は「利上げを継続する根拠は強い」と強気、ドラギECB総裁は「賃金上昇を抑えている要因も徐々に後退、物価上昇への前向きな兆候も観測」とあるも、相場の動きは緩慢。

米中貿易戦争への懸念が残る中、ロス商務長官は「中国の通商慣行変更には一段の圧力必要」と強気、通商政策で強硬なトランプ氏に不満を示すムニューシン米財務長官は沈黙との観測も。

USDJPYは前日比+0.28%近くと円安で、クロスでもGBPJPY+0.32%近くを筆頭に円は全面安。アジア市場の109.85をボトムに、欧米市場では109.95をボトムに、クロスでの円ロングの巻き戻しなのか、底堅い米株と米金利の上昇に、欧州勢が取引きを終え相場が比較的薄くなった時間帯に110.25の高値を上回るとストップロスの買いが強まり110.45まで上昇後は、110.50を意識してやや軟化中。

EURUSDは前日比-0.10%近くと小幅安。EUの米国への制裁発表が気になるが相場への動きは見られず。欧州市場に入りノボトニー・オーストラリア中銀総裁「EURはドルに対して大幅に下落する」とのヘッドラインに一時時1.1537まで急落するも、「欧米の金融政策正常化のペースの違いから」下落しているとの説明だったことが分かり値を戻す。仏中銀総裁の「来年夏にも利上げする可能性があるが、緩和的な政策は続く」との発言や、EURGBPの売りもあり米国市場に入っても1.1600の大台を超えられず。

GBPUSDは前日比-0.04%とドル高の中で検討。英下院はEU離脱修正法案を否決、ソフトブレグジットの可能性が高まり、一時1.3216まで上昇、GBPJPYも145.60台まで上昇するも続かず。GBPUSDは1.3160台まで値を下げて終了するも、ドル高が強まる中で比較的健闘。

AUDUSDは前日比-0.15%、NZDUSD-0.58%、USDCAD+0.15%と資源関連の通貨は、WTIが持ち直すも強さが見られず。

米株は強弱混在で、ダウ-42.41(-0.17%)、NasdaqとS&P500は逆に上昇へ。米10年債利回りは2.936%(+0.038)へ上昇、2年債は2.549%と前日と変わらず。原油価格(WTI)は65.91とOPEC総会を前にして上昇。

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