2018/06/23

2018年6月23日(土曜) 昨日22日、海外市場の動き

2018年6月23日(土曜) 昨日22日、海外市場の動き

週末金曜日の材料も豊富。注目のOPECは小幅な減産合意にとどまり原油価格急騰。ユーロ圏景況感は予想外に強く、ギリシャへの償還・返済猶予期限の延長と新規融資に株価は上昇するも、独政局は移民問題を巡り混迷は止まず。カナダCPIと小売は失望の結果もCADは原油高騰に持ち直す。EUは米国に報復関税を発動し米国はEU自動車に20%課税すると脅す貿易戦争の火ぶたが切られる。

為替相場は、資源関連通貨のAUD+NZD+CADは急伸、主要通貨ではEURUSDは1.1600をボトムに底堅く上昇が目立つも、GBPUSDは前日のBOEのタカ派ムードを残しなら、ブレグジットを巡る不透明感に本格的な上昇につながらず。USDJPYは週末リスクと貿易戦争のリスク回避の円買いの期待残るも109.80~22のレンジで動けず。

EURUSDは、欧州市場に入り、ユーロ圏財務相会合でギリシャの融資で償還期限・返済猶予期限を10年間延長し150億ユーロを新たに融資することを決定しイタリア債が買われ、仏・独・ユーロ圏のPMIは強く株式も堅調に推移し1.1670台まで上昇。独シュピーゲル紙が「独SPDが総選挙を準備」との報道に独政治てき混乱を懸念しEUR売りが一時強まり1.1630台まで下落するも下げ止まる。

EUは米国がEUから輸入する鉄鋼とアルミニウムに関税をかけたことへの対抗措置として28億ユーロ相当の米国製品に対する関税を発動したが、米国市場に入り、トランプ大統領が「関税障壁が急速に撤廃されなければ、EUから輸入自動車に対し20%の関税を課す」と脅し、EURUSDは1.1618まで下落するも、1.1600の壁を割り込むに至らず、1.1670近くまで値を戻し1.1655で終了している。

USDJPYは、109.80台をボトムに底堅いとも言える反面、110.20をトップに上値が重いともいえる何ともいいようがない狭いレンジで推移。週末リスクや貿易問題が深まる中で、原油高や資源価格の上昇、新興国通貨高へと安定していることで、リスク回避の円買いも限定的となったことが考えられる。

GBPUSDは、前日のBOE金融政策委員会で予想外の利上げ支持者の拡大、それもチーフエコノミストのホールデーン氏が利上げ支持に回ったことで8月の利上げ期待が高まった流は続き1.3240台をボトムに上昇傾向を維持。欧州市場では一時1.3315まで上昇するも続かずEURGBPが上昇しGBP売りの要因となり前日からの急騰の反動と週末のGBPロングの調整売りも強く1.3250台で終了。

米株は強弱混在、ダウ+119.19(+0.49%)とS&P500+0.19%は上昇するも、Nasdaq-0.26%と低下。米10年債利回りは2.893%(-0.005)と2.9%を割り込み低下。原油価格(WTI)はOPEC総会を受け69.28(+5.71%)と大幅上昇へ。

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21:30    CAD 5月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.4% 前回0.3%)、前年比2.2%(予想2.6% 前回2.2%)、コア前年比1.9%(予想1.9% 前回1.9%)、前年比コア中央値=1.9%(予想2.1% 前回2.1%)、前年比コアトリム=1.9%(予想2.1% 前回2.1%)→ 予想を下回りCAD売りが加速

21:30    CAD 4月 小売売上高=前月比-1.2%予想0.0% 前回0.6→0.8%)、除く自動車前月比=-0.1%(予想0.5% 前回-0.2%)→ 予想外にマイナス幅が拡大しCAD売りが加速

22:45    USD 6月 総合PMI・速報値=56.0(予想55.1 前回56.6)、製造業PMI・速報値=54.6(予想56.5 前回56.4)、サービス業PMI・速報値=56.5(予想56.4 前回56.8)→ 予想を上回る


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