2018/06/05

2018年6月5日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月5日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

つい先週まで、イタリア・スペインの政治的リスクに踊らされ、トルコ・アルゼンチンの通貨安に踊らされ、米米国の中国や、EU・メキシコ・カナダの通商政策に踊らされた流れは何処へ! 最近では米朝首脳会談の出口は何か? とても重要で興味深い出来事にもなにかしらけ気味。

日経平均株価は+63.60(+0.285)と小幅高で、中国株や他のアジア株も堅調に推移。米10年債利回りは2.927%と小幅低下、原油価格(WTI)は65.09と65ドル台を回復。

今日は、豪中銀の金融政策が発表され、市場の予想通り政策金利1.5%に据え置きく。声明で成長は2018年、2019年に3.0%超を予想、CPIは今年2%を若干上回るとある。決してネガティブな材料とは言えないが市場はより具体的な緩和縮小を期待していたのか、直後のAUDUSDの反応は0.7626~91の上下変動から0.7625を試す動きが続き、前日比では-0.16%と幅下落。

USDJPYは、リスク回避の円買いは過去の話なのか、イタリア・フランスのとりえず政局安定と、米国と他の貿易相手国との貿易問題はしばらく続きそうで円を買う動きは限定的。若田部日銀副総裁の発言を材料にして一時110.00の大台を無理やり達成させた後は、109.70台~00の狭いレンジで取引が続く。

EURUSDは前日比+0.01%とほとんど変わらず。1.1683~1.1704と、1.1700の大台を一時回復するも続かず。欧州市場に入ると再び1.1700の大台を試す動きへ。

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10:30    AUD 第1四半期  経常収支=-105億号ドル(予想-99.5億豪ドル 前回-140億豪ドル )

10:45    CNY 5月 財新総合PMI=52.3(予想 前回52.3)、サービス業PMI=52.9(予想52.9 前回52.9)

13:30    AUD 豪中銀 金融政策発表=政策金利1.5%の据え置きを決定、予想通り

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【アジア・その他】
豪中銀は政策金利1.5%の据え置きを決定、予想通り。

豪中銀声明=世界経済は過去1年間に改善した。多くの先進国・地域がトレンドを上回って成長しているほか、失業率が低水準。中国経済は当局が金融セクターのリスクと成長の持続可能性に一段と注意を払う中で引き続き堅調に成長。

豪中銀声明=世界的にインフレ率は低水準にとどまっているが、一部の国・地域ではインフレ率が上昇しており、引き締まった労働市場を考慮すると一段の上昇が見込まれる。世界経済の状況が改善するにつれて、多くの中央銀行は金融刺激策からある程度撤退しており、この方向にさらに進むと見込まれる。

豪中銀声明=米国での金利上昇は、豪州を含む少数の他国における短期金利上昇につながっている。豪経済に関する最近のデータは、中銀の中心的な予想と一致しており、2018年と2019年に平均で3%を若干上回る見通しだ。CPI上昇率が2018年に2%を若干上回るというのが中銀の中心的な予想だ。

若田部日銀副総裁=参院財政金融委員会に出席し、日銀による日本国債の購入について「現時点では円滑に進んでおり、先行きも適切に実施できる」、2%の物価目標達成後の出口戦略については「直ちに保有国債の売却を念頭に置いているわけではない」


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