2018/06/26

2018年6月26日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月26日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

未明のUSDJPYの急伸はなんだったのであろうか?ナバロ紙の『投資抑制策は計画していない』と『中国への配慮か株安の危惧』か、いずれかに配慮したインタビューの内容と思われるが、裏では中国と通商問題を巡って交渉中であることは公言しており7月6日のタイムリミットまでは紆余曲折がありそう。

今日の欧米市場では特に材料もなく、米S&Pケースシラー住宅価格(20都市)と、米CB消費者信頼感指数がちょっと気がかりなだけ。それと、いつ飛び出すかわからないトランプ氏の発言と昨日のナバロ氏のような報道だけは、今回の教訓もあり注意したい。

USDJPYは未明の急騰後の値動きで110円の大台が重いことが再確認されるも、逆に株価の反発はあるものの、109.20~30の硬さも再認識され、上下ロックされた状態。週末・月末・半期末の実需相場に思いがけない動きを期待したくなる。

EURUSDとGBPUSDは共に、昨日NY市場の高値を微妙ながら上回ってからは失速状態だが、特に材用も見当たらず。EURとGBP共に28~29日のEUサミットの動きを注意する必要もあり積極的に動きにくい中で、週末・月末・半期末の特殊要因の影響を強く受ける可能性も意識。

AUDUSD、USDCADは株価が比較的堅調なことや原油価格も小幅ながら持ち直し、新興国通貨もややドル買い傾向ながら動きは鈍く、積極的に攻める動きも見られず。ただ、NZDUSDは昨日NY市場の安値を更新中で、一昨日の安値0.6850台を目指す動きへ。

日経平均株価は下げから脱却して3.85(+0.02%)と小幅上昇、中国株は弱含みで推移するもアジア株は強弱混在。欧州株は小幅ながら上昇傾向が目立ち、独、仏、スペイン、イタリア株は上昇へ。米10年債利回りは2.895%と小幅上昇、原油価格(WTI)は68.42ドルと小幅高へ。

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【欧州】
センティノユーロ圏財務相会合議長=28~29日のEU首脳会議で、ユーロ圏の公的債務の再編を促す政策に関する指針を提示。

EU首脳会議=移民・難民問題の対応を協議。

メイ英首相=EU首脳会議後にEU離脱後の英EUの関係で詳細なビジョンを公表する

【アジア・その他】
イラン石油相=先週のOPEC合意は新しいことは何もなかった。

イラン大統領=トランプ大統領の圧力に屈しない

NZ中銀=わかりやすいメッセージを発信することに力点を置く方針。3月に就任したオア総裁は他の中銀のような複雑な言い回しから脱却する姿勢を支援すると発言

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